表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/31

報告

 ショウ達は、いつもと同じようにグラウンドでトレーニングに励んでいた。

「頑張っているね〜」

「珍しいな。シオンが来るなんて」

「……ちょっとな。あいつらと話をしてもいいか」

「いいぞ。おい!一回トレーニングをやめろ!」


 ショウ達はトレーニングをやめ、近くのベンチに腰掛けた。


「どうしたんですか? シオン校長」

「ミウのことで報告がある」


!?


「……すまなかった。ミウを助けられなかった」

「どういうことだ! 任せてくれって言ったじゃないか!」

「その通りだ。本当に申し訳ない」

「詳しく教えてください。ミウがどうなったのかを」




「ミウが魔族の国に……」

「必要な物は持たせたって言っても、魔物が出るんだろ。大丈夫か?」

「ミウを信じるしかないな」

「この程度しか手助け出来ずに、申し訳ない」

 シオン校長は頭を何度も下げ、僕たちに謝った。

「頭を上げてください。出来ることをしていただいただけでありがたいです」

「そう言ってもらえると助かる」

 ショウは納得したが、カイトはそうではなかった。

「やっぱりミウを助けに行こうぜ」

「いや、それはダメだ。国境付近での警戒が強くなっている」

「今もこうしてる間に、ミウが死んでしまったらどうするんだ!」

「大丈夫だ。安全は確保してある」

「どういうことだ?」

「詳しいことは教えられないが、とにかく死ぬことはない。だから、今は力をつけることに集中してくれ」

「それしか、僕たちに出来ることはないということですか」

「そうだ。とりあえず、クランランクをSにしなさい。そうすれば、魔族の国に行くことを許そう」

 学校内にSランクのクランは2つしか存在していない。それほどSランクになるのは難しいのだ。

「Sだと!? どれだけ時間がかかるんだ!」

「それほど強くないと、送り出すことはできない」

「……やろう。やるしかないんだ」

「そうよ、カイト。ミウのためにも、早く強くなるの」

「……わかった」

「私が校長で、君たちに事情があったとしても贔屓することはない。ちゃんと力をつけてSランクを目指すんだ」

「はい!」


 ショウ達は再び、ルーク教授の指導の元トレーニングを開始した。

 今までは、ただ強くなろうとしていた。しかし今は、明確な目標を持って強くなろうとしている。


 『星火燎原』はさらに強くなる。

読んでいただきありがとうございます!


評価★★★★★とブックマーク登録をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ