『祝福』
僕の名前はショウ。ごく平凡な農家でじいちゃん、ばあちゃんと暮らしている。
「ショウ。10歳の誕生日おめでとう!」
「じいちゃん、ばあちゃんありがとう!!」
「町にある教会に行って『祝福』を受けて来なさいね」
「わかったよ。今から行ってくる」
『祝福』は10歳まで成長出来たことを神様に報告し、力を授かることができるというもの。
力には生命力・攻撃力・防御力・素早さ・魔力があり『祝福』を受ける前であっても、ある程度は力を持っているが十分に使うことはできない。
また、魔力には赤・青・緑・白・黄・紫の6種類が存在しておりそれぞれ魔法に特徴がある。
赤魔法は、強力な魔法を使えるが、その分発動までの時間が長い。
青魔法は、発動までの時間は短いが、威力は低い。
緑魔法は、耐久力を高めることができる。
白魔法は、防御力を高めることができる。
黄魔法は、味方へのバフや回復をすることができる。
紫魔法は、敵へのデバフや状態異常にすることができる。
獲得できる魔力は基本的に、種族や遺伝による影響が大きいとされている。
町へは買い物をするために何度も来ているため迷うことはない。
「どんな力が手に入るんだろう」
期待と不安を胸に協会に入る。
「『祝福』を受けに来ました」
「ではこちらへどうぞ」
神父に連れられ、神様と思われる像の前立つ。
「膝をつき神様に祈りを捧げてください」
「わかりました」
言うとおりに祈りを捧げると、少しずつ体の内側から力が湧いてきた。
すると、神父の驚く声が聞こえる。
「これはっ!」
「何かありましたか?」
「いえ……もう大丈夫です。顔をあげてください」
立ち上がると、神父は紙を取り出し僕のステータスを見せてきた。
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名前 :ショウ
種族 :ミックス
生命力:S
攻撃力:A
防御力:A
素早さ:Ⅽ
魔力 :赤E 青E 緑E 白E 黄S 紫S
称号 :【■■■】
??????
【■■■】
??????
技 :
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「……!?」
驚きすぎて固まっていると神父に声をかけられた。
「種族がミックスとなる人は珍しいですがいます」
「……はい」
「親のどちらかが人族である場合、魔力は全種類が最低でもDになります」
「……なるほど」
「つまりあなたの親は人族ではなく、あなたも人族ではありません」