『星火燎原』VS『パステル』1
「君は何者だい?」
「……」
なんと答えるか悩んでいると、入り口から声が聞こえた。
「フロアⅤってここであってるよね」
「そのはずだよ。さっちゃん」
どうやらランクマッチの相手が来たようだ。
「……あとで校長室に来なさい」
「……はい」
入り口から6人の女の子がこちらに向かってきた。
「私たちの相手って君たちかしら。」
「はい。『星火燎原』代表のショウです」
「私は『パステル』代表のサチ。よろしくね」
「よし、揃ったな。では、改めて今回の試合内容を説明する」
このフロアには特殊な結界が施されており、その中で致死量のダメージを受けると結界外の控室に出される。
クランメンバー全員で戦い、相手全員を結界の外に出したほうが勝ち。
「私は控え室から見ている。準備ができたら知らせてくれ。」
そういって校長は控室に向かっていった。
「勝てるかな?ショウくん」
「人数的に不利ですね」
「だよな」
「でも勝ちますよ。作戦通りにいきましょう」
「そうですね。頑張りましょう!」
「さっちゃん頑張ろうね!」
「人数は私たちの方が多いし、大丈夫でしょ」
「油断してはいけません」
「そうだね。気を引き締めていこう!」
「絶対勝つぞー!」
「「「「おー!」」」」
それぞれ仲間とともに最終確認を行い、校長に合図をする。
それを見た校長は、控室にあるマイクに向かって宣言する。
「これより、『星火燎原』と『パステル』のランクマッチを開始する!」
開始の合図が鳴り、『パステル』が先制攻撃をする。
「[ブルーボール]!」
「[レッドボール]!」
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[ブルーボール]
球状に魔力を込め、放つ
素早さ・青魔力により威力変化
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二つの魔法が向かってきていた。
「レナ!」
「任せて![ホワイトウォール]!」
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[ホワイトウォール]
防御力を持つ壁をつくる
白魔力により防御力が変化
防御力を超えた攻撃を受けると消滅
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魔法が[ホワイトウォール]に当たり消滅した。
「上級魔法を使えるなんて!」
「これじゃあ魔法でダメージを与えられないじゃない!」
ホワイトウォールを壊せるほどの魔法を出せない場合は、直接殴りに行くしかないのだ。
「それじゃ、こっちの番だ!」
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