紋章
校庭の中央で向かい合う2人。
爽やかな風がそよぐ。
出来ればもっと強風で砂が舞い上がって欲しいと思うスケバン姿の女子学生。
ぐるりと囲む学生の輪。
「これはどういう事なの」
「知らないのかい、タイマンさ!」
「タイマンって何」
「1対1のケンカの事ある・・・さ!」
「君は誰なの」
「あんたの友達になる女あ・・・さ!」
「何で友達になるのにケンカするの僕たち」
女子学生はけっと唾を吐き遥を睨んだ。
「なめんじゃないよ!あたいと友達になりたくないって言うあ・・・のかい」
「いや、別にそういう訳じゃないよ。でも友達になるのにこれは・・・」
「ハル君!」
「邪魔するんじゃないよ!これは遥とあたいとの問題何だからね!」
ビュンっとヨーヨーが遥の顔めがけて投げられる。
極細ワイヤーがチリチリと音を僅かにたてる。
ヨーヨーがスケバン姿の女子学生の手元に戻ると彼女はニヤリと笑った。
よくよく見るとレナには及ばないがスケバン姿の女子学生は超美少女だ
すらっとした遥より少し高い背丈に細身の体、白くかがやく長い髪、それに負けないくらい白い肌、細面の綺麗な顔に少しつり上がったおおきな目、綺麗なブルーアイズ。
スケバン姿の女子学生は背筋を伸ばし真っ直ぐにヨーヨーを持つ手を水平に上げた。
カチッと音がしてヨーヨーの蓋が開かれる。
ヨーヨーの真ん中にコーデル伯爵家の紋章が刻まれていた。
「意味わかんないよ!!」
遥はスケバン姿の女子学生に叫んだ。




