DREAMS COME TRUE
メイドのレナは興奮していた。
ゲーム自体に興味は無かったが遥との会話が楽しく、マクシミリアンが日本に行くと決まったと分かると必死に同行させてほしいと懇願した。
「ミランダも日本語を問題なく話せる様になっておるので、そちは通常業務に専念せよ」
ビジネスライクに答えるマクシミリアン。
銀翼社は合理的ではない金は一切出さない。
今回の日本訪問はマジェスティックワールドのゲームに関わる話である。
マクシミリアンがゲームを離れることになってから実質的にゲームに関わっているのはミランダであり、今後は運営もミランダ主体と決定済であった。
マクシミリアンは執事のグレッグ、護衛のマルコ、メイドのミランダを従者に選んでいた。
「伯爵様、僭越ながらわたくし男の子の相手は得意で御座います。なにかとお役にたてるかと自負しております。是非ともお供をお許しくださいませ」
いつになく殊勝な言葉使いで自分をアピールするレナ。
「そう言えば我も男の子供の相手はしたことがないな、グレッグ、マルコ、ミランダはどうか」
「わたくしの子供そして孫も全て女で御座いますゆえ少し戸惑いそうで」
「わたくしもお坊ちゃま位しかお相手したことが御座いません。何分随分昔の事ですので難しいかと」
「自分も姉、妹たちしかおりません」
セントリーブス王国は種族に関わらずなぜか女性が多い国だった。
レナが言った。
「わたくし男の子が大好きですので」
何の疑問ももたれないままレナの同行が決定された。




