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基盤

銀翼の鷹がマクシミリアン一行の身元引受人となり数年後全員アメリカ国籍を取得。


当然のごとくマクシミリアン一行の出自はでっち上げられたものである。

この世界の裏も表も知り尽くした銀翼の鷹メンバーが予め全てお膳立てしてあったからこそ可能となった。

彼らが救った兵士、軍幹部。守り抜いた政治家、財界人。彼らに必要悪と認められた裏社会の面々に与えた貸し。

打算的と言われても遺してきた人々を救う為に必死にコネを築き上げてきたその結果である。


マクシミリアンが持ち込んだ金銀財宝はドルに変えられ銀翼の鷹メンバーが昔から懇意にしていた投資会社に資産形成を委託。


時代はインターネットにより社会構造の変革が始まりかけていた事もあり株式市場は熱気に包まれていた。

資産は倍増どころでは済まない規模で膨れ上がっていった。


その間マクシミリアン一行は何をしていたかと言えば言語、政治経済から始まる現代基礎教育を家庭教師から徹底的に叩き込まれていた。


セントリーブスに帰ることができない以上アメリカで生き抜く力を付ける事は必然だった。


いやハーフエルフやドワーフ、魔人などの長命種族が交わるマクシミリアン一行は地球人類が滅びても生き残る可能性があった為、医療から始まるサバイバル技術の訓練を必死に受けることがマクシミリアンによって義務づけられた。


銀翼の鷹メンバーは有り余る資金で私設軍事組織の拡充と人的ネットワークの確立に力を注いでいた。


マクシミリアン一行のこの国で生き抜く為の一般教養課程修了が家庭教師から報告が上がるといよいよ大規模異世界転移魔法発動の為の魔法陣開発が開始された。


その際にキャロルがコンピューターをツールとして利用出来るのではないかとマクシミリアンに提案した。


魔法陣を数式化しコンピューター上でシミュレーション解析が始まる。

コンピューターのパワーが足りないとなれば見込みのありそうな大型小型問わずハードウェア開発会社に投資、更にOS、ユーティリティ及びアプリケーションソフト会社買収、各種ネットワーク事業立ち上げと規模が広がっていった。


私設軍事組織が銀翼の鷹と命名される頃になると規模の拡大がマクシミリアンにより更に推し量られた。


戦争で傷ついた者への医療、破壊された建造物の復興、食料の増産による飢餓への備え、治安維持の一助に成るであろう照明器具の設置、緊急事態に対応する指揮を確実にするための情報ネットワーク構築用機器。気がつけば製鉄所、発電所、土木機械、資源開発、化学、薬品等々が必要とされ軍隊に組み込まれた。


必要なものは世界中に散らばって存在している。総てをかき集めるためにインターネットを利用した通販事業を立ち上げ世界最大のネット通販事業者になった。


マクシミリアンが願った事は銀翼社の社員が知恵を絞りほとんど実現化された。


マクシミリアンの願いは社員にとって面白いことこの上なかったからである。


銀翼社に入れば楽しい事がいくらでもできると噂され優秀な者から変わり者まで引きつける事となった


気がつけばマクシミリアン自身が手掛ける大規模異世界転移魔法の為の魔法陣開発が周囲の積極的な介入もあり初期の目標を大きく超えたものになっていったのである。




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