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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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朱里はマックの店員

いやいやいやいや

いきなり!?

確かに外に出かけたら誰かと会う確率は上がるし、今までの展開上ほとんどの確率で誰かしらと会ってるけど、

それにしても今!?

まだ駅に着いてマックに寄っただけだぞ?

いやいやいやいや

早すぎだって。


店員「冷じゃん!」


冷「あ、朱里。」


リナ「何、お兄ちゃんの知り合い?」


冷「うん、中学の同級生。」


朱里「まさかこんなところで冷と会うとはね〜、あれその子は…」


リナ「ちょっとあなた誰ですか?」


あ、やばい。

またリナが…


朱里「えっ、冷の中学の同級生だけど…」


リナ「それは今聞きました。本当にただの同級生ですか?」


うわうわうわうわ

また始まったぁぁぁ

ってかヤンデレモードに入るの早いだろ。

まだ会って数秒だぞ?


リナ「あの聞いてます?」


朱里「ちょっと冷、この子何?」


冷「ごめん朱里。それ僕の妹。」


朱里「あ、この子が!初めまして!」


リナ「初めまして。で、あなたはお兄ちゃんの恋人とかですか?」


朱里「え、違うよ。私はただの友達だよ。」


リナ「本当ですか?」


冷「本当だリナ。朱里はただの中学の時の友達。」


リナ「ほんと〜?まあ、お兄ちゃんが言うなら信じるけど。」


まあ中学の時に朱里と一線を超えてしまったが。

そんなことをリナに言えるわけがない。

言ったら終わる。

それにしても今日のリナはいきなりだったなぁ。

たぶん、僕と二人きりのデートに知らない女が関わってきたと思ったのだろう。

言うて全て偶然なのだが…

ってかリナのことより朱里だ。

何でここのマックで働いてるんだ?


朱里「今日は二人でお出かけ?」


冷「うん。それより朱里ってここで働いてたんだ。」


朱里「そうだよ〜でも夏休みだけの短期だけどね。」


冷「そっか。」


朱里「冷って夏休み暇?」


冷「暇ではないけど。」


リナ「ちょっとなんですか。お兄ちゃんと遊ぶつもりですか?」


朱里「ごめんごめん。そんなつもりじゃないよ。ただ聞いただけ。」


いや、絶対後で誘うだろ。


リナ「ほんとですか?」


先輩店員「ちょっと江藤さん。喋ってないので早く注文取って。今日めっちゃ混んでるから。」


朱里「あ、すみません!ごめん冷、今忙しいからまた後でね。注文は何にする?」


冷「えっと、じゃあ…」



僕らは注文して運良く空いてた席に座った。



リナ「ちょっとお兄ちゃん。さっきの人と遊んじゃダメだからね。」


冷「大丈夫。遊ばないよ。」

妹よ。

安心しろ。

僕は誰に誘われようと断るとつもりだ。

仮に、いつものパターンみたく遊びに行かないといけなくなったとしても、相手は朱里だ。

もう既に一線を超えてるし、今年関わった女の子では一番そういう関係になる確率は低い。

まあ朱里が僕にまだ好意を持っているのなら別だが。


リナ「お兄ちゃん!マック食べたらプリクラ撮りたい!」


冷「えっ、プリクラ?」


リナ「そう!良いでしょ?お兄ちゃんとプリクラ撮ったことないし!」


冷「うん、まあ良いけど。」

プリクラ撮ること自体は別に苦ではない。

ただ、問題はプリクラ機がある場所だ。

たぶんこの市平にもあるだろう。

あのプリクラ機がめっちゃ集まってる場所。

名前は知らないけど。

よく中学の頃は女の子と行った。

あーいう場所は女の子がばっかりいる。

ってか女の子しかいない。

そしてそんな場所に行ったら、間違いなく僕は注目を浴びてしまう。

イケメンだからな。

今まで何回も女の子と行ったが、過去全てのデートにおいて僕は話しかけられた。

女の子といたのにも関わらず。

そこで僕はデートしてた女の子に見つからないように、声かけてくれた女の子のLINEを聞いてた。

そうやって色んな女の子をストックしてた。

今では考えられない。

まあ、とにかくプリクラを撮るということはそういうことだ。

気をつけるべき点は、注目を浴びないこと。

話しかけられても無視。

時間かけてプリクラ機を選ばず、空いてるところにスッと入る。

これを心がけて行きたいのだが、妹はマイペース。

時間かかるだろうなぁ。

そしてまた誰かと会いそうな気がする…



マックを食べた僕らは、プリクラを撮りに行った…

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