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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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夕日とデートスポット

先生…

ちょ…

それ以上近づくと、キス…


岬「えへ♡」


冷「ちょっと…顔が近いんですが…」


岬「ドキドキした〜!?」


突然先生が僕の肩を両腕で掴み、顔を近づけてきた。

もはやキスする勢い。


岬「キスすると思ったでしょ〜」


冷「まあ、はい。」


岬「よく我慢出来たね〜」


冷「我慢も何も突然だったので…」

いや、僕としてはよく我慢出来た。

中学の頃の僕なら喜んでキスして、そのまま車の中に連れ込んでやってたレベル。

これぞキス我慢か。


岬「もう一回しても良いんだよ?♡」


冷「いいえ、結構です。」

次されたら流石に我慢出来ずにキスしてしまいそうだ。


岬「つまんないの〜、でも三上君なら何もしないって思ってたよ〜」


冷「そうですか。」

本当になんなんだこの先生は。


岬「まあ、今回は先生も遠慮したから耐えられたと思うけど〜次からは先生本気出しちゃうよ?♡」


先生の本気ってなんだよ。

めちゃくちゃ気になるじゃないか。

相変わらず可愛いし、エロいし。

男の本能っていうやつに従えば、今すぐにでも車の中に入ってヤるんだけど…

そうなったら後々僕は関係が複雑になってそのうち殺される。


岬「それにしても三上君ここの景色綺麗でしょ〜」


冷「そうですね。」


岬「どうやって見つけたと思う?」


冷「分かりません。」


岬「相変わらず冷たいな〜、ちょっとぐらいは当てようとしてよ〜」


僕にそんな気はない。


岬「ここね、元カレがデートで連れてきてくれたんだ〜」


冷「そうですか。」


岬「でも、その時に元カレが変に気分上がっちゃって、私にいきなりキスし始めてそのまま車の中でヤろうとしてね〜。流石にそんなつもりなかったから、めっちゃ引いちゃって、それがきっかけで別れたのさ〜」


冷「そうなんですね。」

いや、でも先生もさっき僕にキスしようとしたけど…


岬「今、でも先生さっきキスしようとしたじゃんって思ったでしょ〜?」


するどっ。

冷「あ、はい。」


岬「それとこれは別だよ〜♡」


冷「そうですか。」

何が別なのかよく分からないけど。


岬「だから三上君も変に気分上がって女の子と無理矢理ヤらないようにね?」


冷「やりませんよ。」


岬「だよね〜」


それにしても先生の元カレエピソードは今思えば初めて聞いたな。

まだ若いけど男経験はかなりありそうだし、たぶん今も色んな男から言い寄られているに違いない。

なんなら学校内でも同じ男教師から言い寄られても不思議じゃないな。

なのにこの先生は教え子の僕をドライブに誘うし、なんなら僕だけ贔屓扱い。

まあ、先生はただただ遊んでいるだけだが…


岬「三上君もここに女の子連れて来な〜」


冷「車じゃないと来れないですよここ。」


岬「あ、そっか!じゃあ先生が車貸すよ〜」


冷「免許無いです。」


岬「も〜じゃあ早く免許取って!」


冷「いや、まだ後2年待たないと取れないです。」


岬「はぁ…早く皆三上君に告白しないかな〜」


冷「急ですね。」


岬「だって〜」


冷「ってかちゃんとそのルールは守るんですね。」


岬「そりゃあね〜、でも告白だから三上君が先生とやりたいって言うならいつでも良いよ?♡」


冷「やらないです。」

ほんとからかってやがる。


岬「やっぱり普通の男子高校生じゃないね三上君は。陽も沈んじゃったし帰ろっか〜」


帰るってまさか先生の家…!?

と思ったが、ちゃんと僕の家の前まで送ってくれた。


岬「じゃあ三上君、夏休み元気でね〜!」


冷「はい、ありがとうございます。」


岬「何かあったらちゃんと先生に言うんだよ?♡ あ、いつでも先生にLINEしてね〜」


冷「はい。」

まあ言わないし、LINEもしないけど。


岬「じゃあね〜三上君〜」


そして先生は帰って行った。

まあしばらく先生とは会わないだろう。


明日から夏休みか。

何しよう。

あ、LINE。

ショウタからか。


松風昌太:明日暇?

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