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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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先生とドライブ2

先生とドライブ中、行き先は不明。



岬「三上君〜どこか行きたいところある?」


冷「特にないです。」


岬「自分の家とは答えないんだね〜」


あ、しまった…


岬「ってか三上君今日なんか変だよ?いつもなら僕の家ですって言いそうなのに〜」


冷「そうですね。」

しっかり冷静に対応しなければ。

いくら先生であっても、やはり今考えるべきことは、無事何事もなく家に帰ることだ。


ブーブー(Lineの通知)


岬「誰から〜?」


冷「宮本さんです。」


岬「あらあら〜なんて来たの〜?」


冷「明日会えないかだそうです。」


岬「いきなりだね〜さすが宮本さ〜ん!」


冷「そうですね。」

確かにいきなりだなおい。

特に予定はないが、ここはいつも通り断ろう。


岬「どうすんの〜?」


冷「断ります。」


岬「あら〜宮本さん可哀想に〜」


全然そうは思っていないだろ先生。


岬「そういえば三上君。」


冷「何ですか?」


岬「宮本さんって中学の頃どんな子だったとか分かる〜?」


冷「いいえ、分かりません。」


岬「なんか噂で聞いたんだけど〜」


冷「はい。」


岬「どうやら男関係で問題があったらしいんだよね〜」


冷「そうですか。」


岬「三上君は何も聞かされてないの〜?」


冷「何も聞いてないですね。」


岬「そっか〜、三上君なら何か知ってると思ったんだけどな〜」


残念だったな先生。

宮本さんから好かれている僕でさえ何も聞かされていないんだ。

まあ僕が今まで何も聞かなかったからでもあるけど。

あ、でも、そういえば前に部活の試合で他校に行った時、後ろにいた高校生2人が宮本さんの話をしてたな。

確か宮本さんの中学の同級生だったはず。

でも彼らが何を話してたかまではもうあまり覚えてないな。


岬「三上君が何も聞かされてないなら、多分星乃さんも聞かされてないよね〜?」


冷「どうでしょう。」


岬「あ、でも女友達で結構仲良いから話してるかも!?」


冷「僕は知らないです。」


岬「相変わらず冷たいな〜三上君は〜」


冷「今更ですか。」

いつものように振舞っているつもりだが、内心はこの車がどこに向かってるのか気になってしょうがない。


岬「ってか三上君は宮本さんの過去とか気にならないの〜?」


冷「ならないですね。」


岬「じゃあ星乃さんも?」


冷「同じです。」

まあ実際は入学してすぐに高校デビューっていうことを電車の中で打ち明けられたのだが…


岬「そっか〜、先生の勘んだと星乃さんも何かある気がするんだよね〜」


すごいな先生。

当たっているよ。


岬「三上君、本当に何も聞いてないの〜?」


冷「聞いてません。」

聞いてるけど。


岬「じゃあ今度先生の代わりに聞いといてくれない!?」


冷「お断りします。」


岬「だよね〜、まあいいや〜、いずれ分かる事だと思うし〜」


この先生、なんか簡単に情報を手に入れられる感だ出てるんだよなぁ。

まあ、それより今はこの車がどこに向かってるかだ。



その後も、先生の話に付き合わされ、冷静に答えつつ内心どこに行ってるのか気になってしょうがなかった。

先生の話はどれもクラスの女の子の話ばかり。

相変わらず僕をからかって遊んでいる。

しかし、この先生はやっぱり可愛いし、正直ヤりたい。

けどもちろんダメだ。

そんな葛藤を頭の中で繰り返し、どこかに着いた。



冷 「先生、ここどこですか?」


岬「後で教えるから、ほらほら!車から降りて!」


冷「はい。」


海が一望に見渡せる絶景スポット。

展望台らしき場所。


岬「綺麗でしょ!?」


冷「まあ、そうですね。」


確かに時間帯的にもちょうど夕日が見れて、まさに絶景。

こんな場所があったとは。

こりゃすごいや。


岬「三上君!」


冷「はい…」


えっ…?

ちょ…先生…


やばい…

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