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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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1学期が終わるのだが…

文化祭から2週間。今日で1学期が終わる。

上野さんとはあれから特に何もなく、隣の席ではあるが話すこともほとんどなくなった。

告白して振られた場合、その後も友達として普通に接する人と一切関わりを持たないようにする人がいる。

どうやら上野さんは後者のようだ。

僕が上野さんに告白されたことを知っているのはおそらく相沢さんだけだろう。

星乃さんや宮本さんからは何も言ってこないし特に変わった様子はない。


ーーーーー

帰りのホームルーム。


岬「それではみなさん、有意義な夏休みを過ごしてくださーい。さようならー。」


「さよならー」


これで1学期は終了。

早く帰ってゲームしたい。

そして夏休みなわけだからしばらくは宮本さん達と会わずに済む。

まあどうせ何かしら誘ってくるんだろうけど。


岬「三上君〜!ちょっと良い?」


冷「何ですか?」


岬「ちょっと職員室に来てくれるからしら?」


冷「別に構いませんが、何の用ですか?」


岬「それは職員室に行ってから話しまーす。」


冷「そうですか。」

また呼び出しか。

まあどうせ僕の女関係についての話だろうけど…


鳴「あなた、何をしているの?帰るわよ。」


冷「いや、先生に呼び出されたので、今日は一緒に下校出来ません。」


鳴「そう。分かったわ。後でLINEするから。」


冷「はい。」

こりゃあまた誘われるな。


ーーー


職員室かと思いきや空き教室。


冷「結局空き教室ですか。」


岬「まあね〜」


冷「それで何の用ですか?」


岬「三上君さ〜、文化祭の時告白されたでしょ?」


え…?

なぜ岬先生がそのことを?

まさか見られてた?

冷「はい、されました。」


岬「あら、素直じゃ〜ん!」


冷「嘘つく理由はないですから。」


岬「でも何ですぐに先生に言ってくれなかったの〜?」


冷「別に言う義務はないですし、逆に何でわざわざ言わないといけないんですか?」


岬「冷たいな〜、良いじゃ〜ん、先生だって気になるし〜」


ほんとこの先生は僕のことをからかってやがる。

冷「そもそも誰から聞いたんですか?」


岬「それは教えないよ〜、自分で考えて?♡」


冷「そうですか。」

可愛いなおい。

まあ相沢さんしかあの告白を見ていないと仮定すれば、相沢さんから聞いたってことが一番近いんだろうけど。

なんかしっくり来ないというか…

もしかして先生自身が直接見てたとか?

だとしたらなぜわざわざ2週間後に僕を呼び出した?

まあ別に先生がどう知ったかはもうどうでもいい。知っちゃっているわけだし。


岬「でもまさか上野さんが最初に告白するとはね〜、三上君酷いな〜女の子を振っちゃうなんて。」


誰に告白されたかも把握済みってわけか。


岬「三上君あれから上野さんと全然話してないし〜、2学期になったら席替えしよっかな〜」


冷「またですか…」


岬「ってか三上君さ〜」


冷「何ですか?」


岬「先生に隠してることあるでしょ?」


隠してること?

何だ?

僕があえてモテないようにしてることか?

でもこれは誰にも言ってないからバレるわけがないのだが。

冷「特にないと思いますが。」


岬「ふ〜ん。でも先生聞いちゃったんだ〜」


ん?聞いた?

何をだ?

それに誰に?

冷「何をですか?」


岬「やっぱなんでもないや〜、これからも三上君争奪戦楽しみにしてるよ〜!」


冷「争奪戦って…何回も言いますが、僕は誰とも付き合う気はないですよ。」

ってかさっきの気になるんだけど…

僕についての何を聞いたんだ?


岬「知ってるってそんなの〜、だから面白いんじゃない!」


冷「そうですか。」


岬「先生も本格的に参戦しよっかな〜」


いやいやいや。

星乃さんと宮本さんと渚が告白してからって言ってただろ。


岬「ってか三上君さ〜、付き合うのはだめなんでしょ?」


冷「はい。付き合う気がないので。」


岬「じゃあセフレは?」


は???


岬「セフレだったらヤるだけの関係だから良くない?」


えーっと…

はい?????

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