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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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花火が始まる

岬「ちょっと君達〜」


直樹「あ、はい。」


岬「君ら二人って三上君の中学の同級生?」


朱里「そうですけど…」


岬「そっか〜!あ、私は三上君の担任の教師なんだけど、ちょっといくつか質問しても良いかな?」


直樹「別に構いませんよ。」


岬「ありがとう!」


ーーーーー


文化祭のクライマックスとなる花火。

校庭から打ち上げられ、外や教室から見ることが出来る。

僕ら6人は適当に場所を見つけて外で見ることにした。


ハル「冷君、花火楽しみだね〜!」


冷「そうですね。」


フミカ「お兄さんは花火好きなんですか?」


冷「普通かな。」


フミカ「そうですか。私は好きです。」


冷「そう。」

正直、超どうでもいいけど。


リナ「お兄ちゃん!夏の花火大会絶対行こうね!」


冷「あぁ、うん。」


鳴「なら私も行くわ。」


リナ「は?宮本さんは来ないでください。お兄ちゃんと二人きりで行くんで。」


鳴「そうはさせないわ。」


リナ「は?ほんとやめてくれます?この男たらし。」


鳴「男たらし?それは違うわ。私が落とそうとしてるのは三上君だけよ。」


リナ「は?」


鳴「あら怒った?」


うわうわうわうわぁ…

またかよぉ…

宮本さん完全に挑発してるだろ…

やめてくれないかなぁ?リナを刺激するの。

怖いんだよぉ…

ってか…こうも何回も言い合い始めると逆に仲良いんじゃないか?って思うんだけど…


フミカ「お兄さん、また口論始まりましたね。」


冷「うん。ほっといていいよ。」


フミカ「分かってます。あの、私も一緒にお兄さんと花火大会行っても良いですか?」


冷「え?君も?」


フミカ「はい。嫌ですか?」


冷「まあリナが良いって言うなら…」

まさかフミカちゃんも僕に惚れ始めたか?

今日初めて会ったばっかりだぞ?


ーーー


優子「じゃあゆっきーはここで待ってて。今から三上君連れてくるから。」


上野「うん…」


優子「ゆっきー大丈夫?」


上野「たぶん…」


優子「ゆっきーならちゃんと想い伝えられるって。」


上野「だと良いけど…」

本当に今から私三上君に告白するのかな…

っていうか出来るかな…

超恥ずかしいし胸がはち切れそう…

もうどうしよう…

ってか三上君いきなり呼び出されて迷惑じゃないかな…?

折角の花火なのに…

あ…花火始まった…

綺麗…


ーーー


ハル「綺麗だね〜!」


ショウタ「いや〜これで文化祭も終わりってなるとちょっと寂しいけど、それでもやっぱり花火は良いね〜」


鳴「うん、思ってたよりも綺麗だわ。」


リナ「ちょっと宮本さんは黙ってくれませんか?」


鳴「そう言われると喋りたくなるわ。」


リナ「いいから黙ってください。耳障りです。」


鳴「リナちゃん、私が黙るわけないでしょ。」


リナ「は?ほんと宮本さんはムカつきますね。」


ショウタ「ちょっと二人とも〜花火の時ぐらいは静かにしてよ〜」


リナ「あ、ごめんなさい。」


ショウタ「冷は花火楽しんでるか〜?って…あれ?冷は?」


ハル「え?冷君いないの?」


リナ「えっ、お兄ちゃんいないの!?」


ショウタ「あいつどこ行ったんだ?」


フミカ「ちょっと私探してきます。」


ハル「え…ちょっと…フミカちゃん!」


ーーー


優子「ごめんね三上君。急に連れ出して。でも大事な用なんだ。」


冷「別に構いませんけど…」

相沢さん急にどうしたんだ?

花火始まって数分経ったら急に腕を引っ張られて、見たら相沢さんで今この状況。

どこに連れていかれるかも分からないし大体大事な用ってなんだ?

まさか相沢さんから告白!?

おいおいそれは想定外だぞ。

大体相沢さんなんて数回喋った程度でほとんど関わったことないし。


優子「ちょっとここで花火見ながら待っててくれる?三上君に話したい人がいるから。」


冷「あ、はい。」

どうやら僕に用がある人は別の人みたい。

でも花火が見えて人通りがないちょっと暗いこの場所に僕を呼び出すということはおそらく…告白。

そして相沢さんが連れてきたとなると僕に告白してくる人物は…


「ごめんね…三上君。わざわざこんな時に呼び出しちゃって…」


上野さん。

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