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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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星乃さんが学校のアイドルに

文化祭が始まった。

賑やかな文化祭。

ほとんどの生徒が楽しみにしていた文化祭。

思い出作りの文化祭。

流れで告白する人がいる文化祭。

とにかく楽しみまくりたいと思っている人がいる文化祭。

モテないように気をつければいいと思っている人がいる文化祭。

たった2日間の行事ではあるが、人によってこの2日間の重みは違う。


司会「では続いては1年2組です!タイトルは〜ファンタスティックセカンドクラス!どうぞ!」


超絶ダサいタイトルだ。

大体このセンスで誰が考えたかは何となく分かるが、なぜクラスはこれをOKしたのかが分からない。

というかこのタイトルはいつ決まったんだ?

今日の本番で初めて聞いたんだけど。

僕は裏方の作業で照明係。

基本指示通りやっていれば問題ない。

リハーサルもしたし。

まあリハーサルは簡単な段取りとかの確認だけで僕はクラスがどんな風に披露するのか知らない。

もちろんダンスとコントとファッションショーをやるっていうのは知ってるけど。

ただそれだけ。


高松「はいどうも〜!」


あれ?


瀬波「いや〜初めまして。ハイウェーブというコンビでやっております。ツッコミ担当の瀬波です!」


高松「ボケの高松です!イェイ!」


瀬波高松「よろしくお願いしまーす!」


え?

何で急に漫才?

コントじゃないの?

それに高校デビュー高松が出てるし。

これはもうスベる予感しかしない。


鳴「ちょっとあなたちゃんとやってる?」


冷「やってますよ…って宮本さん!?」


鳴「何あなた驚いているのよ。」


冷「いや、まさか宮本さんがいるとは思っていなかったので。」


鳴「そう。私も本当はあっちの方で裏方の仕事だったのだけれど、先輩に必要ないって言われたかたから来たわ。しかもなぜか怒っていたし。」


冷「そうですか…」

一体何をやらかしたんだ宮本さんは?


鳴「っていうかあなたは何で照明係なんてやってるわけ?あなたならステージが当確でしょ。」


冷「僕はステージに上がるのが嫌なんで。それに宮本さんこそステージに上がるだけ価値のある人だと思いますけど。」


鳴「え?今なんて…?」


冷「ですから…」

あっ…

えーっと…

ああああああああああああ!?!?!?

僕今なんか変なこと言わなかったか!?

ちょと待てちょと待て。

つい僕に惚れてしまう発言をした気がする。

またやってしまったかぁ…

ダメだなぁ。

何か作業をしながらだとつい気が緩んでそういう発言をしてしまう。

頼むから聞こえてないでくれ。


鳴「あなただから今なんて言ったの?」

価値のある人…って言ったのかしら…?


冷「僕はステージに上がるのが嫌って言ったんです。」


鳴「それは聞こえたわよ。その後よ。」


冷「それしか言ってないですよ。」

あぁ仕事に集中出来ない。

自分のミスが原因なのは分かっているけど。


鳴「そう。」

聞いてもしょうがないか…

分かってる。もう三上君のことを好きになってはいけないって。

ハルのためにも。


宮本さんと話してて漫才をちゃんと聞けなかったけど、やっぱり全然ウケてないな。

完全にスベってる。

そりゃあボケが高校デビュー高松だからなぁ。

体育館の6割以上が僕らより上の学年なわけだし、面白くないって思われて当然か。

僕も全然面白くないって思ってるし。


鳴「この後ハルがファッションショー出るから、あなたちゃんと見なさいよ。」


冷「照明ですから嫌でも見ることになりますよ。」

それにしても星乃さんがファッションショーねぇ。

星乃さん別にそこまでスタイルが良いってわけではないけど可愛いからなぁ。

もしかしたらこれで全校中から注目されて学校のアイドルになるかもしれないな。


瀬波「何でやねん!どうもありがとうございました〜!」


スベりまくりの漫才が終わっていよいよファッションショー。


鳴「いよいよだわ。」


音楽と同時にファッションショーが始まった。

ステージから体育館の中央部まで幅7mぐらいの台的なものが作られ、クラスの女子が衣装を着てそこを歩く。

僕はそこを歩く女子に向けて照明を当てる。


鳴「ハルは確か4番目だからあなたちゃんと見てなさいよ。」


冷「分かってますって。」


鳴「絶対可愛いから。」


そして星乃さんの番が来た。

思っていた通り可愛かったが、それを超えたのが星乃さんが出て来たときの会場の歓声だ。

前の3人とは比べもにならない歓声で近くの席からは「可愛い」や「やべえ」など聞こえてくる。

これは一気に全校生徒に顔が知られたな。

上手くいけば学校のアイドル的存在になれる。

そもそもそれぐらいの素質はあるわけで別に不思議なことではない。


鳴「ハルすごいわね。このままだと他の男子にハル取られてしまうけど良いの?」


冷「別に構いませんよ。」


鳴「あなた、ほんと勿体無いわね。あんな可愛い子があなたを好きって言ってるのに。」


冷「ほんとそうですよね。」


鳴「分かってるなら何であなたから告白とかしないのよ。」


冷「何回も言いますけど僕は誰とも付き合う気がないので。」


鳴「そこが一番意味分からないわ。」


僕だって星乃さんと付き合えたら最高だけど、無理なもんは無理なんだよ。

宮本さんに分かってほしいけど、とても言える話ではない。


その後ファッションショーそしてダンスが続き1年2組のステージ発表は終わった。

ダンスもある程度良かったが、何よりも一番歓声が上がったのは星乃さんが出て来た瞬間だ。

星乃さんは謙虚だしおそらく他のみんなには「そんなことないよ〜」なんて言うだろうけど、実際そんなことないわけがない。

こりゃあ2組に男子生徒が殺到するぞ。

一番効果のある宣伝だったかもしれない。

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