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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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球技大会が始まる

ハル「冷君おっはー!」


鳴「あなたおはよう。」


冷「おはようございます。」

ジャージ姿の二人。

やっぱり可愛いなぁ。


ハル「今日楽しみだね〜!」


鳴「そうね。授業潰れるわけだし。」


宮本さんはそっちかよ。

まあ分からなくもないけど。


ショウタ「お〜い!待ってくれ〜!」


ん?


ハル「あ、ショウタだ〜」


ショウタ「みんなおはよう!」


ハル「ショウタおっは〜!」


冷「おはよう。」

珍しく登校中にショウタに会った。

一緒の電車通学なのになぜかいつも学校に早く着いていたり、僕らより後に学校に着いたり、なぜ会わないのか今も分かっていない。

まあ別にそこまで気にすることのほどでもないけど。


ハル「珍しいね、朝にショウタと会うなんて。」


ショウタ「まあこういう日もあるよ〜」


鳴「私としてはこういう日は無い方が良いのだけれど。」


ショウタ「宮本ちゃんそれは酷いよ〜」


まあこの二人の関係はいつも通りだな。

相変わらずショウタに冷たい。


ショウタ「二人とも今日頑張ってね!俺と冷で応援するから!」


いや何で僕まで?

わざわざ女子の競技なんか見に行かないけど。


ハル「ショウタありがとう!みんなに迷惑かけないように頑張るよ!」


ショウタ「おう!宮本ちゃんも頑張って!」


鳴「それより私たちの試合って何時からかしら?」


えっ、ガン無視?

どんだけ興味ないんだよ。


ハル「確か9時半とかだった気がするよ!」


ショウタ「なぁ冷。」


冷「何?」


ショウタ「俺っていつになったら宮本ちゃんに無視されなくなるんだろう…?」


冷「さあ、知らない。」


ショウタ「俺、宮本ちゃんに何か悪いことしたかな〜?」


冷「知らない。」


ショウタ「良いよな〜冷は普通に話せて。」


いや、普通というよりちょっとしつこいレベルなんだけど。

冷「でも無視されるのは今に始まってことじゃないし、別に気にしなくて良いだろ。」


ショウタ「まあそうだね〜、気にしても意味ないっか!」


冷「急にどうした。」


ショウタ「いやなんか冷の言葉で元気出たわ!球技大会頑張ろうな!」


冷「あ、うん。」

なんか特別なこと言ったか?

っていうか球技大会頑張る気ないんだけど…


教室内はいつもと違う雰囲気になっていた。

みんなジャージ姿で賑やか。

高校デビュー高松もすごいはしゃいでいるし。

さて、自分の出番まで席でゆっくりしてるか。


上野「三上君おはよう。」


冷「あ、上野さんおはようございます。」


上野「楽しみだね〜」


冷「そうですね。」

なぜみんなわざわざ僕に楽しみと伝えてくるのか。

僕は別に知りたいわけでもないし、それで僕と会話を続けようなんて甘い考えをしているのなら出直した方が良い。


上野「三上君サッカー頑張ってね!」


冷「ありがとうございます。」

もちろん頑張る気はない。


岬「みなさーん、席に着いてくださーい。」


先生がやってきた。


岬「いよいよ今日は球技大会ということで、みんな精一杯楽しみましょー!」


先生意外とやる気あるな。

でもこれも表面上だけで中身は面倒って思ってるかもしれない。


岬「2組の最初の競技は9時半から女子バレーボールです。その時間はみなさん応援に行きましょー!」


は?

応援?


岬「運良くうちのクラスは今日どの競技も時間が被っていないので、全員他の競技の応援に行けます。なので精一杯クラスメイトを応援しましょー!」


岬先生また余計なことを。

自分の出番以外は教室でゆっくりしていたいのに。

大体応援なんてやりたい人が行けば良いのに。


岬「三上君ちゃんと応援に来なさいよー」


冷「えっ、あ、はい。」

何また僕のことをクラスみんなの前で名指ししてんだよ。

しかもニヤニヤしながら。

みんなこっち見るだろうが。

ほんとあの先生は何がしたいんだよ。


そして9時半になり、行きたくもない女子のバレーボールの応援に行くことになった。

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