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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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朱里のせいでこうなった

月曜日。


ハル「冷君おっはー!」


鳴「あなたおはよう。」


冷「おはようございます。」

いつも通り駅で待ってる二人。


鳴「ちょっとあなたに聞きたいことあるんだけど。」


冷「何ですか?」

いきなり何だよ宮本さん。


鳴「この写真はどういうことかしら?」


写真…?


えっ…


鳴「随分楽しそうだけど。」


朱里とのツーショット…


ツーショ…


はあああああああああ!?!?!?!?


鳴「これはどういうこと?まさか彼女とかじゃないでしょうね?」


いやいやいやいや

はあ?

何で?

何で宮本さんがその写真持ってんの?

まさか朱里が送ったとか?

でも二人は一回会っただけだし。

本当に何で?


鳴「説明してくれるかしら?」


冷「説明する前に何でその写真持ってるんですか?」


鳴「インスタで見たのよ。」


冷「インスタですか?」


鳴「そうよ。たまたま見たのよ。江藤さんストーリーを。」


おいおいおいおい

何勝手にインスタなんかにあげてんだよ朱里。


ハル「あたしもさっき鳴に見せてもらったよ!なんか楽しそうだなーって思ったかな…」


鳴「それでこれはどういうわけ?」


面倒くさいけど説明するしかないか。

この写真上手く撮れててどう見てもカップルにしか見えないし。

宮本さんが怒るのも無理はないか。

冷「実は金曜日の帰りにたまたま会って、それで一緒にクレープとか食べました。」


鳴「そう。それってつまりデートってことかしら?」


冷「いや、僕ら以外にもう一人いたのでデートではないです。」


鳴「もう一人?」


冷「はい。中学の頃の同級生です。この写真を撮った時はトイレに行ってましたけど。」


鳴「そのもう一人は男?女?」


冷「男です。」


鳴「そう。」


ハル「あたしは冷君が誰といてもあたしが何か言えることじゃないし分かってるけど、ちょっと気になったっていうか…うん、この人誰なんだろう…みたいな…」


鳴「ハル、この人は江藤さんって言って三上君の中学の同級生。私は一回偶然会ったことあるわ。」


ハル「そ…そうなんだ〜」


これは気軽に僕が朱里とのツーショットをしてしまったことが原因か。

まさかインスタにあげられるとは思っていなかったし。

これからは気をつけよう。

って待てよ…

朱里がインスタにあげたってことは…


昼休み、廊下、手洗いを終えて。


ショウタ「それでそいつが漏らしたわけよ。」


冷「何だその話。」


ショウタ「ウケるだろ?」


冷「ウケない。」


ショウタ「マジで?冷でも笑うと思ったんだけどな〜」


冷「笑わない。」


渚「ちょっとあんた。」


ん?

冷「あ、渚。」


ショウタ「お、冷がお呼び出しか〜?じゃあ俺先教室戻ってるわ〜」


一々うるさいなショウタ。


渚「ちょっとあんたこっち来て。」


冷「えっ?」


渚「いいから早く。」


冷「うん。」

本当に呼び出された。

そして連れて行かれたのが空き教室。

なんかこの空き教室よく来る気がする。

誰かの都合上あえて空きになってるんだろう。


冷「それで何の用?」


渚「この写真はどういうこと?」


やっぱりそれについてか。

朝も宮本さんに言われたし、また説明するの面倒だけど仕方ないか。


同じように渚にも説明した。


渚「なるほどね、一応事情は分かったけどなんかムカつく。」


冷「ムカつくって…」


渚「あいつほんと何なの、冷のこと好きじゃないくせに。」


やっぱり仲悪いんだな。

それに僕とのツーショットを見て嫉妬してる。

まあ渚だし何の違和感もないけど。


渚「ちょっとあんた、今日の放課後私とデートしなさいよ。」


はい?

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