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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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渚と相合傘

渚と相合傘。

おいおいマジか。

濡れずに済むからありがたいけど、このシチュエーション渚は大丈夫か?

僕と相合傘なんて付き合ってた頃以来だし、渚はまだ僕のこと好きだから絶対緊張してるだろ。

しかし、まあ渚は忘れ物を届けてくれたりこうして相合傘で僕を濡れさせないようにしたり、優しさが感じられる。

マネージャーの仕事もちゃんとやってるし真面目。

普段は僕に対して怒りっぽかったりイライラしてるが、こういう一面もある。

流石ツンデレ。

ってか可愛いし完璧なツンデレだろ。


渚「あんた…もうちょっと中に入りなさいよ…」


冷「何で?」


渚「左肩濡れてるからよ。ほら。」


正直惚れそうになる。

ツンデレで可愛いし優しいし。

でもまあ僕に普通の交際なんて出来ないし一途に女の子を好きになることなんて不可能。

渚にも一回裏切ってしまったわけだし。

そう考えると本当に何で渚はまだ僕のことが好きなんだろうか?

確かに僕はイケメンでモテる。

でも僕がやったことは相当酷いし、イケメンでも嫌われて当然の行為。

まあ僕と渚が一緒の高校なのは偶然なわけで、本当は僕のことを忘れたかったのもかもしれない。


渚「そういえば、あんた球技大会何出るの?やっぱりサッカー?」


冷「まだ決めてない。」


渚「そう。ってかあんたってサッカー好きなの?」


冷「好きだけど。」


渚「だってあんた部活は適当にやってるし、球技大会もサッカーって決めてないし。」


いや、うん、その通りだけど。

でもサッカーが好きなのは本当だし、球技大会で楽しくサッカー出来ればいい思ってるけど。

当日は女子が見てる。

当然僕がプレーすると惚れさせてしまうし場合によっては他のクラスの子まで僕の存在が知られてしまう。

だからまだ迷っている。

それに高校デビュー高松のこともあるし。

まあこのことは誰にも言えないけど。


渚「ってかやっぱりあんたって変わったよね。」


冷「それこの前も中学の友達に言われた。」


渚「へぇ、あんた中学の友達とちゃんと会ったりしてるんだ。」


冷「まあ一応。」

ちゃんとって言っても直樹と会ったのは2回だけだけど。


渚「誰と会ってるの?」


冷「この前会ったのは直樹と久瀬と洸哉と瑛。」


渚「そう。ってかその面子って意外だね。」


冷「まあ直樹が集めたから。」


渚「へーそうなんだ。ってか全員男子じゃん。」


冷「うん。あ、でもその時、朱里にも会った。」


渚「朱里?」


冷「そう、江藤朱…」

あ…

しまった…


渚「へぇ朱里にも会ったんだ…へぇ…そう…」


そうだった。

渚と朱里って仲が悪かったんだ。

すっかり忘れてた。

やばいぞ…

渚キレるか?

でも僕は別に会っただけだし…


渚「朱里って今どんな感じ?」


良かった。

多分怒ってはいない。

冷「中学の頃と変わってなかったと思う。黒髪ポニーテールだったし。」


渚「そう。」


あれ?やっぱ怒ってる?

これって内心ムカついているパターンとか?

好きな男の子が自分の嫌いな人と会ってたからキレると思ってたんだけど。

ってかもう嫌いじゃないとか?

そもそも渚と朱里の間に何があったんだろう?

僕の浮気が原因なら正直僕やばいな。

まさか朱里と一夜だけ一線を超えたことが関係してるのか?

例えばそれが渚と付き合ってた時期の出来事とか。

それなら渚が朱里を嫌うのも無理はない。

まああくまで推測だ。

思い出せない以上僕に出来ることはない。

渚に聞けば別だけど。


駅に着いた。


渚「はい着いたよ。」


冷「渚ありがとう。」


渚「うるさい、ばか。」


流石渚。

今のも超可愛い。

やっぱりツンデレって良いものだね。


渚「あんたじゃあね。」


冷「渚バイバイ。」


さて、やっと一人だ。

あとは電車に乗って音楽を聴きながらゆっくりしてよう。

帰ったら可愛い妹が出迎えてくれるわけだし。

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