一応勉強会
ショウタ「じゃあ勉強するか〜」
ハル「何からやる〜?」
ショウタ「ハルは苦手な教科とかある?」
ハル「う〜ん…数学かな〜」
ショウタ「お、マジ!?俺数学得意だよ!」
ハル「本当!?じゃあ教えて〜!」
星乃さんは文系でショウタが理系ってことか。
まあ、そんな感じするけど。
ショウタ「冷は数学得意?」
冷「得意ではない。」
苦手でもないけど。
ハル「じゃあ冷君も一緒に教えてもらお〜!」
冷「あ、はい。」
特に断る理由はなかった。
どうせ勉強するなら分からないところを教えてもらった方が点数伸びるかもしれないし。
ショウタの教え方は意外に分かりやすくて驚いた。
普段はうるさいだけだが、やる時はやるんだな。
しかし、なぜか星乃さんは僕の隣に座り始めて、それ以降あまり勉強に集中出来なかった。
というのも、何回かボディータッチをして来てた。
星乃さんみたいな可愛い女の子からのボディータッチは危険だ。
惚れそうになるしすぐ横にあるベッドに行って犯したくなる。
まあ今の僕はそれが制御出来ているから大丈夫なんだけど。
ってか星乃さんのボディータッチってわざとか?
例えば宮本さんに言われてやっているとか。
それともただの天然?
どっちにしろ他のモテない男子なら完全に惚れているはず。
ガチャ(ドアの音)
ん?
ハル「あ、鳴〜!」
宮本さんか。やっとリナとの口論終わったのか。
ってか宮本さん…
ハル「鳴大丈夫〜!?」
鳴「ちょっと喋りすぎたみたい。三上君、ベッド借りるわ。」
は?
鳴「私、今日は勉強出来ないわ。疲れた。」
え、何勝手に人のベッドに寝転んでるの?
おいおいおいおい宮本さん。
まさか寝る気か?
ってか宮本さんが勉強会やろうって言ったんだろうが。
ショウタ「宮本ちゃん大丈夫?ゆっくり休んだ方が良いよ!よし、こっちは続きやろう!」
続けられるか!
宮本さんが勝手に僕のベッドの上に寝てるんだよ?
危険だって分からない?
どうするよ。
この流れで泊まるとかやめてくれよ。
その後2時間が経ち、勉強への集中力が途切れ始めて来た。
宮本さんはまだ僕のベッドに寝転がりながらスマホをイジってる。
一体何しに僕の家に来たのか…
ショウタ「そろそろやめるか〜」
ハル「そうだね〜、疲れたし〜」
鳴「勉強終わったの?」
ハル「うん!鳴は具合大丈夫?」
鳴「もう平気。」
大体見てわかるだろ。
さっきからスマホイジってるし。
ってかもう平気ならベッドから降りてくれませんかね?
ショウタ「俺もう帰るかな〜、2人はどうする?」
ハル「あたしも帰るかな〜、遅くなるとママに怒られちゃうし。」
ショウタ「オッケー、じゃあ途中まで一緒に帰ろ〜」
ハル「うん!鳴はどうするの?」
鳴「私はまだここにいるわ。」
は?
ハル「そっか〜」
いやいやいやいや
宮本さんも一緒に帰れよ。
何勝手に残る宣言しちゃってるの?
本当に泊まる気?
ショウタ「じゃあ冷と宮本ちゃんまた学校で!」
ハル「冷君、鳴バイバ〜イ!」
鳴「さようなら。」
2人は帰った。
おいおいおいおい
まさかの宮本さんと部屋で2人きり。
どうするよ。
鳴「2人きりになったことだし、何かする?」
冷「何かって何ですか?」
鳴「セ○クスとか。」
冷「しません。」
やるわけないだろ。
そりゃあ宮本さんは天使みたいで可愛いし、そういうことが出来れば最高だけど。
一度そういうことすると今までの努力が無駄になるし、何よりこれからの展開が危険すぎる。
僕の浮気モードが自動的にオンになり、何をやらかすか自分でも分からない。
そして僕は誰かに殺されて終わる。
鳴「冗談よ。」
冷「冗談ですか。」
鳴「ハルがあなたのことが好きな以上、私はあなたに手は出せない。」
冷「そうですか。」
それが親友との約束ってことか。
だったら何で部屋に残ってるんだよ。
鳴「ところであなた、いつになったら彼女を作る気になるの?」
冷「分かりません。」
そんな気にはならない。
鳴「ハル可愛いのにあなた勿体無いわね。」
冷「そうですね。」
鳴「じゃああなたが一番可愛いと思う子は誰?」
冷「岬先…」
鳴「先生以外で。」
あ、言い切る前に言われた。
先生以外かぁ。
これは迷う。
星乃さんも宮本さんも渚も可愛いしなぁ。
ここは無難に星乃さんにしておくか。
ここで「宮本さん」なんて言ったら変に勘違いされそうだし、宮本さんの前で渚の名前は出したくない。
冷「まあ、星乃さんですかね。」
鳴「なら付き合いなさいよ。」
冷「でも好きではないです。」
鳴「言うと思った。ってかあなたなら安藤さんを選ぶかと思ってたけど。」
冷「まあ迷いましたけど。」
鳴「迷った?」
やばい、つい言ってしまった。
冷「まあいいわ。安藤さんも可愛いのは私も分かってるし。」
鳴「そうですか。」
一瞬焦ったぁ。
迷ったって言っただけなのに。
宮本さん可愛いけど怖い。
鳴「私もそろそろ帰るわ。」
冷「そうですか。」
いや、もう帰るんかい。
別に帰ってくださいなんだけど、ちょっと予想外。
泊まって良いか聞いてくるのかと思ってた。
鳴「本当は泊まりたいけど。」
冷「泊まりはダメです。」
鳴「知ってる。それに泊まったらハルに悪いし。」
冷「そうですか。」
妹の存在も忘れずに。
宮本さんが泊まるなんて聞いたらまたあの口論が始まるに違いない。
鳴「じゃああなたまた学校で。」
冷「はい、さよなら。」
そして宮本さんも帰って行った。
あぁなんか疲れた。
原因は分かってるけど。
風呂に入って、夕食を食べ、すぐに寝た。
ってかベッドに宮本さんの匂いがついて中々寝れなかったじゃねえか!
まあ良い匂いで最高だったけど。