どうでもいいから早く昼食を
ちょと待てちょと待て
宮本さん。
いきなり何言ってんの?
嫌い?
は?
渚「いきなり何ですか?」
鳴「私はあなたが嫌いと言ったのよ。」
は?
宮本さんどうした?
いきなり嫌いって…
ってか君たち初対面だろ。
ちょっと意味が分からないんですけど。
渚「ちょっとあんたこの人何なの?」
冷「いやちょっと分かんない。」
鳴「安藤さん。あなたは三上君の元カノですよね?」
渚「そうですけど何か?」
やっぱり星乃さん、昨日のこと宮本さんに言ったのか。
でもそれで何で宮本さんが渚のこと嫌いになるんだ?
鳴「元カノのあなたが何でそんな馴れ馴れしく三上君といるんですか?」
渚「は?別に馴れ馴れしくしてませんけど?」
鳴「本当ですか?」
渚「はい。ってか本当に何なんですか?」
確かに僕も宮本さんが何をしたいのか分からない。
ってか僕はもう教室戻っていいだろ。
昼食の時間がどんどんなくなっていくんだけど…
鳴「じゃあ単刀直入に言います。安藤さんはまだ三上君のことが好きなんですか?」
渚「ちょ…いや…は?そんなわけないでしょ!」
鳴「あれ?もしかして動揺してます?」
渚「してません!」
いやしてるだろ。
鳴「本当ですか?顔が赤いですよ?」
渚「大体、何で私がまた冷のことを好きにならないといけないんですか!?」
鳴「じゃあ好きじゃないんですね?」
渚「当たり前じゃないですか。」
鳴「そうですか。なら、私が三上君と付き合っても問題無いってことですよね?」
渚「は!?問題あるにき…」
鳴「あれ?」
渚「いいえ。別に問題無いです。けど冷は誰とも付き合う気がないそうですよ。」
その通り。
だから僕を争う意味はないから、この話も終わりにして早く教室に戻ろう。
ってかもう僕だけ返してくれよ。
ほんと腹減ってんだよぉ。
鳴「それは私も知ってます。でも私は諦めないしあなたなんかに三上君は渡さないわ。」
冷「まさかあんたも冷のこと好きなの!?」
鳴「あんたも?」
あーあ
ボロが出たな渚。
まあ最初から僕のことが好きなのはバレバレだけど。
渚「いや…その…今のは…違います…」
鳴「まあいいです。ではこれで失礼します。」
え?それだけ?
ってか何で渚のことが嫌いなのかもよく分かってないんだけど。
鳴「あなた行くわよ。」
冷「あ、はい。」
まあいいや。やっと昼食食べれるし。
渚「ちょっと、あんたはまだいてよ。話があるから。」
冷「え、僕?」
渚「そう。あんただけ。」
鳴「ちょっとあなた早く来なさいよ。」
冷「あの、渚がまだ話あるらしいので先行ってて下さい。」
鳴「そう、分かったわ。」
ってか何で僕がまだ残らないといけないんだよ。
本当に昼食の時間がなくなってしまうじゃないか!
冷「で、話って?」
渚「ちょっとあんた、あの宮本さんってどういう人?いきなり嫌いとか言われたんだけど。」
冷「冷たくて言いたいことは何でも言う人。」
渚「それでもあれは意味わかんないって!っていうかあんたあの子とも仲良いわけ?」
冷「まあ。」
いつも無理矢理話しかけられてるだけだけど。
渚「あんた女友達いないって言ったじゃん。」
冷「確かに言った。」
適当に答えただけだし、まさかいないって言っただけでここまで面倒なことになるとは。
星乃さんもそれ聞いて傷ついたわけだし。
渚「嘘ってこと?」
冷「まあそうなるかも。」
もうどうでもいいだろ。
いいから早く昼食を…
渚「あんたほんと意味わかんない!」
冷「はいはい。」
そのセリフ好きだな。
渚「ってかあの子ほんと何なの?やっぱ何回考えても意味わかんないんだけど。もしかしてあなたが何か言ったの?」
冷「いや何も言ってない。」
渚「本当に?」
冷「うん。」
渚「そう。でもあんたやっぱりモテるんだね。」
冷「そうみたい。」
渚「何それムカつく。」
冷「はいはい。」
ツンデレはいつも何かに対してムカついているものだ。
渚「ってか認めたくはないけどあの子結構可愛かった。」
冷「知ってる。」
そりゃ誰だってそう思う。
見た目は天使で可愛すぎる。
なのになぜ中身があんななのか…
渚「あなた、あの子に告白されたら付き合う気?」
冷「それはない。」
渚「本当?」
冷「うん。」
渚「そう。まあいいわ。あんたもう戻っていいわよ。」
冷「分かった。バイバイ渚。」
渚「あんたじゃあね。」
やっと昼食が食べれる。
やっとだ。
もう宮本さんと言い渚と言い、どうでもいい話に巻き込みやがって。
結局僕がいた意味よ。
大体宮本さんは結局何がしたかったんだ?
ただ嫌いって伝えたかっただけ?
それとも別の何か?
それともう一つ気になるのが星乃さんの立ち直り。
昨日あんな悲しそうだった星乃さんが何で今日はいつも通りなんだ?
まあ、おそらく宮本さんが何かしたんだろうけど。
それより早く昼食!
腹が減ってしょうがない。
ショウタ「お!冷、どこ行ってたんだ?」
冷「ちょっとね。」
どこでもいいだろ。
さあ早く弁当をカバンから出して…
キ〜ンコ〜ン♪(チャイム音)
あ…
昼休みが…
終わっ…
た…