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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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部屋ですることなんてないから

冷「本当に宮本って言ってた!?」


母「言ってたよ。白い髪の可愛らしい子だったよ。ねえねえ、もしかして新しい彼女とか!?」


うわ、間違いない。

あの宮本さんだ。

でも何で?

何で僕の家を知ってるんだ?

一度も教えた覚えなんてないぞ。


母「ほら冷、早く着替えて行きなさい。お友達待ってるよ。」


冷「はいはい今行くよ。」


寝起きのまま玄関に向かった。


鳴「あなたおはよう。」


ショウタ「冷おはよう!」


冷「おはようございます。」

宮本んとそれにショウタもいる。


鳴「もしかしてあなた今起きたの?」


冷「はい。」


鳴「12時に起きるとかあなたの私生活って意外とだらしないのね。」


え?もう12時?

まだ9時ぐらいかと思ってた。

まあ夜中に目を覚ましてゲームしてたから仕方ないか。

冷「ってか何で僕の家知ってるんですか?」


鳴「それは松風君があなたのストーカーだからよ。」


ショウタ「ちょっと宮本ちゃん!何言ってんの〜!昨日宮本ちゃんが冷のこと尾行してって僕に頼んで来たんでしょ〜」


冷「尾行?」

尾行だと?

いやいや待て待て。

意味がわからない。


ショウタ「だから〜、昨日の帰り道に宮本ちゃんに冷のこと尾行して家を突きとめろって頼まれたんだよ。駅で降りたと見せかけて違う車両に乗ってそこからずっと後をつけてたってわけ。」


はあ?

いやダメだろ。

それって犯罪だろきっと。

ってか何でショウタは宮本さんの頼みを普通に聞いて実行してるんだよ。

何してんのまじで。


鳴「ところであなた、親戚の人の家には行かないの?」


しまった…

そんな用事なんて最初から存在しない。

何か適当に言い訳しておこう。

冷「急遽その予定はなくなりました。」


鳴「本当?」


冷「はい。」


鳴「そう。さっきあなたのお母さんに聞いたらそんな予定知らないって言ってたけど?」


おいおいおいおい。

嘘ってバレてるじゃねえか。

何なんだよ宮本さんって人は。

冷「お母さんには言ってなかったので。」


鳴「あなたある意味すごいわね。」


冷「何がですか?」

おそらく、「よくそこまでバレバレの言い訳が出来るわね、すごいわね」的な意味だろう。


鳴「いや何でもないわ。」


冷「ってか二人とも何しに来たんですか?」


鳴「あなたの家に行って見たかっただけよ。」


冷「そうですか。」

そんな理由だけで来るなよ。

大体来てどうするんだよ。

やることなんてないぞ。


鳴「とりあえずあなたの部屋にお邪魔するわ。部屋はどこ?」


いやいや何部屋に入ろうとしてるんだよ。

大体は僕は今まで他の人と部屋ではテレビゲームをするか女の子とベッドの上でイチャつくことしかしたことがない。

それ以外に何が出来る。

ただ話すんだったら別に学校でもいいだろ。


鳴「ここがあなたの部屋ね。あれ?急に私たちが来たのに部屋を片付けなくていいの?」


冷「大丈夫です。」

部屋は常に綺麗にしてある。

というのも中学の頃からいつ女の子が部屋に入っても良いように常に部屋を片付けていた。

その癖が今も消えずに残っている。


ショウタ「冷の部屋片付いてるな〜、俺の部屋とは大違いだわ。」


鳴「確かに、片付いてるわね。」


冷「じゃあ部屋も見たんで今日はこれで終わりということで。」


鳴「は?あなた何言ってんの?今日はここで過ごすわよ。」


いやいやいやいや

だからやる事ないって。

それに何でせっかくの振替休日なのにこの二人と一緒に過ごさないといけないんだよ。

宮本さんが可愛くなかったら「帰れブス」って言ってる。


ショウタ「冷っていつも部屋で何してるの?」


冷「サッカーのテレビゲームやったりYouTube見たり。」


ショウタ「お!じゃあゲームやろうぜ!」


冷「ショウタこのゲームやったことあるの?」


ショウタ「何回か友達とやったことあるよ〜」


冷「そうなんだ。」


ショウタ「宮本ちゃんもやる?」


鳴「私は遠慮しておくわ。ゲームなんてやっとことないし。」


だろうな。

宮本さんにゲームは似合わない。

そういえば星乃さんは今日どうしたんだろう?

いつもの感じなら絶対来るはずだけど。

でもやっぱりまだ気まずいのか?

宮本さんに理由を聞くことも出来るけど、僕が星乃さんのことを気にかけてると思わせてしまうかもしれないからやめておこう。


久しぶりに友達とゲームをやったせいかすごくハマってしまい、気づいたら3時間半が経過していた。

完全に宮本さんを放ったらかしにしてた僕ら二人。

でも特に宮本さんは何も言ってこなかったから別にこれで良いのだろう。

宮本さんはずっと携帯イジってたみたいだし。

ってかずっと携帯イジってるなら帰れや。


ショウタ「もう3時半かよ〜、俺たち何試合やったんだ?」


冷「分かんない。」


鳴「あなたたちよくそんなに長くゲーム出来るわね。飽きないの?」


ショウタ「流石にこれ以上やったら飽きるかもしれないわ〜」


僕はまだまだ出来る。

今はこの二人が帰るまでどう時間を潰すか考えている。

ってかこの二人はいつになったら帰る気だ?

もう十分だろ。


ショウタ「ところで冷は…」


リナ「ただいま〜!お兄ちゃんいる〜?」


あ、妹が帰って来た。

やばい、どうしよう…

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