心配
ん?
あれ?
岬「お!三上君起きたね〜」
岬先生?
何で?
岬「三上君大丈夫?」
大丈夫?
あ、僕もしかして倒れたのか?
今はベッドの上。
きっとそうだ。
冷「先生、ここは?」
岬「体育館の医務室だよ。三上君試合中に倒れたのよ〜」
やっぱり試合中に倒れたのか。
貧血?栄養失調?
それとも違う原因?
冷「そうですか。僕が倒れた後どうなったんですか?」
岬「えーっと、まず三上君が試合中に倒れて、すごい騒ぎになって、間宮先生がここまで運んで来たのよ。私は他のコートで審判やってたから実際どうなったかはあまりよく分かんない。」
冷「そうですか。心配かけてすみませんでした。」
岬「ほんとよ〜。最初聞いたときはビックリしたわ。」
冷「本当にすみませんでした。」
岬「いや別に私に謝らなくて良いのよ。私、三上君が倒れた時何もしてあげられなかったし。」
冷「もうバレーボール大会は終わったんですか?」
岬「終わったよ〜。みんなはもうホテルに戻って夕食食べ終わって今は自由時間じゃないかな〜?」
冷「そうですか。」
岬「でもやっぱり三上君ってすごいね。」
冷「どういう意味ですか?」
岬「だってみんなすごい心配してたよ〜。知り合ってまだ一週間しか経ってないのにあそこまで心配される三上君って本当にすごいな〜と思ってね〜。」
冷「そうですか。」
岬「特に星乃さんと宮本さんはすごい心配してたらしいよ。三上君をここに運びに来た間宮先生が言ってたんだけど、あの二人泣きそうになってたって。」
冷「それは流石に大げさですよ。」
星乃さんなら何となく想像出来るけど、宮本さんが泣きそうになるって…
全然想像できない。
見てみたかったなぁ。
岬「ホテルに戻ったらちゃんとみんなに謝りなさいよ〜」
冷「先生さっき謝らなくて良いって言ってたじゃないですか。」
岬「それは私に謝らなくて良いって意味。みんなにはちゃんと謝りなさいよ〜、すごい心配かけたんだから。」
冷「はい。」
岬「じゃあ戻ろっか。」
ホテルに戻ると、ロビーで星乃さん、宮本さん、ショウタ、慶太が僕のことを待っていた。
ショウタ「お!冷!戻って来た!大丈夫か?」
冷「うんまぁ。」
ショウタ「いや〜まさか試合中に冷が倒れるとはな〜」
慶太「僕も驚いたよ〜。急に冷が倒れるからさ〜」
冷「いや、本当に心配かけてすみま…」
ハル「冷君!!!」
え…
おいおい
嘘だろ。
ハル「良かった〜!本当に良かった〜!!」
冷「ちょ…星乃さん…」
ハル「冷君!冷君!本当に良かったぁ〜〜〜」
ショウタ「おいおい、ハルが冷に抱きついてるぞ。なんか運命の二人って感じだな〜!」
何が運命の二人だよ。
どうすんのよこの状況。
僕に抱きついてしかも離れようとしない。
しかも泣いちゃってるし。
どうしたら良いんだ?
無理矢理にでも離したほうがいいのか?
でも、なんか離しづらい。
冷「ちょっと、星乃さん一旦落ち着いてください。」
ハル「本当に良かった〜〜〜〜」
とりあえず僕から離すことには成功。
でもまだ泣いている。すごい泣いてる。
どんだけ僕のこと心配してたんだよ。
鳴「あなたもう大丈夫なの?」
冷「たぶん大丈夫です。」
鳴「そう。なら良かった。」
宮本さんは冷静だな。
どうせなら宮本さんの泣く姿が見たかった。
ショウタ「とりあえず一安心だな!」
冷「みんな心配かけてすみませんでした。」
ショウタ「じゃあ冷が無事戻って来たことだし、みんなで何かしようぜ〜!」
岬「あの松風君。三上君はまだ夕食を食べてないので、遊ぶのはそのあとですよ。」
ショウタ「マジかよ〜!夕食なんて部屋で食べればよくね?」
岬「そうはいきません。」
冷「先生、別に僕お腹減っていないので夕食抜きで大丈夫です。」
岬「三上君それはダメです。栄養不足が原因で倒れたかもしれないのですよ。ちゃんと食べないといけません。」
鳴「そうね。あなたちゃんと食べた方がいいわ。」
冷「そうですか。」
何か先生さっきと態度が違うんだけど…
岬「では君たちは部屋に戻りなさい。三上君は先生についてきて。」
そしてみんなはそれぞれの部屋に、僕と先生はホテルの食堂に向かった。
岬「ね〜、先生も三上君に抱きついていい?」
冷「はい?」




