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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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LINE交換

LINEか。

中学の頃はよく女の子をデートや家に呼ぶためによく活用してた。

今では話す人もいないから放置してる。

中学の頃の友達から連絡がくることはない。

っていうかずっと女の子と遊んでたから男友達はほとんどいないけど。


ハル「2組のグループLINEあるから、みんなそこに招待するね!」


グループLINE?

出来れば入りたくない。

入った瞬間、クラスの女子全員から追加されて、そのうち個別にLINEがくる。

返すのが面倒だし、そもそも返したくない。

冷「星乃さん、それって入らないといけないんですか?」


ハル「え?冷君入りたくないの?」


鳴「何あなた、LINE交換も嫌なの?」


冷「嫌というか、入る意味あるのかなって思ったんですけど…」


ハル「絶対入った方が良いよ!すっごい楽しいよ!」


そもそもグループで何を話すのよ。

どうせ、高校デビューした奴らが自己アピールの場に使うんだろうけど。

特にモテない男子は必死で笑いや人気を取ろうとして頑張る。

常にグループトークに参加し、既読が早い。

トークから離れる度にその理由や、帰ってくる度に今まで何をしてたか一々報告する。

そして話の内容がしょうもない。

内容のない薄っぺらい会話。

そんなところにわざわざ入る意味がわからない。

トークに参加する気もないし既読をつけることすら面倒だ。

ってか僕は多分既読すらつけない。

冷「僕は遠慮しておきます。どうせ入っても話しませんし。」


鳴「うるさいわね。いいから交換しなさい。」


ハル「お願い!冷君!」


おいおい、顔が近いぞ君達。

そんなにくっつかないでくれ。

勢いで抱きついてしまうではないか。

こんな可愛い子達に迫られたら断れるわけないだろ。

ほんとこの子達はずるい。

そしてクラスの男子から妙な視線を感じる…

冷「分かりました、良いですよ。」


ハル「冷君ありがとう!」


結局、星乃さん、宮本さん、ショウタとLINEを交換して1年2組のグループLINEに入った。


ショウタ「なぁ冷、インスタやってる?」


冷「やってない。」


ショウタ「何だ〜、やってないのかよ〜。」


ハル「あたしやってるよ!」


ショウタ「おお〜マジ!?フォローして良い?」


ハル「良いよ〜!鳴はやってる?」


鳴「一応アカウントは持ってるわ。」


ハル「じゃあフォローして良い?」


鳴「良いわよ。」


ショウタ「じゃあ俺もフォローして良い?」


鳴「良いけどすぐブロックするわ。」


ブロックって…

ショウタ何もしてないのに…


鳴「あなたもインスタやりなさい。」


いや何で僕も?

そもそも写真なんて撮らないし。

LINE交換してあげたんだから別にもういいだろ。

「今日の夜アカウント作ります。」

嘘だけど。


鳴「あら、素直じゃない。ちゃんと私のことフォローしてよ。」


冷「はい。」

嘘だけど。


その後先生が教室にやって来て、僕らは通常通り授業を受けた。

昼休みはまた宮本さんがやって来て断りきれず一緒に食べた。

相変わらずショウタは宮本さんから冷たい言葉を浴びせられ、星乃さんは頑張って明るく振舞っている。

おそらく席替えするまではこの四人でお弁当を食べるのだろう。

そして6時間目のホームルームを迎えた。


「今日のホームルームは来週の宿泊研修についてです。」

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