表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
131/133

梓にできることは特にない

志穂「あ!梓こっちこっち!」


梓「はいはーい。」


志穂「いや、ごめんね急に呼び出して〜」


梓「ほんとだよ。で、修羅場はどこ?」


志穂「この部屋!開けるね〜」


ーーー


鳴「あ!鶴ちゃん!でも何で〜?」


梓「何でじゃないわ!もうあんた何したの?」


京香「泥棒よ。」


梓「あ、京香。」


京香「梓だったら分かるでしょ?こいつが何したかぐらい。」


梓「まあ何となく…」


鳴「私は別に何もしてないよ〜」


京香「はぁ?部屋でキスしててよくそれが言えるわね。」


梓「え?もうやっちゃったの?」


鳴「だって桜木君がキスしよって言ったから、、、まあ良い雰囲気だったし良いかなって〜」


梓「あんたね…」


鳴「でも私、京香ちゃんと桜木君が付き合ってるなんて知らなかったんだよ!だから別に悪気があるわけじゃないもん!」


梓「あ、そうなの?」


京香「知らないわよそんなの!」


鳴「知ってたらキスなんてしないよ〜」


京香「あんたほんとムカつく。」


梓「まあまあ…京香もちょっと落ち着いて…」


京香「あいつ、梓の親友かもしれないけど、私はもう今日で嫌いになったから。」


梓「あはは〜まあ仕方ないよね…」


京香「人の男を奪うなんてほんと最低!」


鳴「・・・」


梓「ってかその彼氏の桜木君はどこにいるの?」


志穂「あ、隣の部屋にいるよ。」


梓「ちょっと桜木君からも話聞いてきても良い?」


志穂「もちろん!事情聴取きたあああああ!!!」


梓「うるさい。」


志穂「てへっ」



ーーー


梓「ちょっと入るよ〜」


「は〜い」


梓「え?」


圭「え?梓!?」


梓「圭…何であんたがここに…」


圭「いや、それはこっちのセリフなんだけど…」


梓「私はさっき志穂に呼ばれてきたの!」


圭「へ〜そうなんだ…」


梓「あんたは?」


圭「俺は…志穂と京香とカラオケ来てた…」


梓「あーそう。」


こいつは蒲田圭。

小1の時に一緒のクラスでそれ以来の仲。

まあ私の初恋の相手でもあるんだけど…


梓「それで桜木君は?」


圭「あそこでへこんでる。たぶん話しかけても今は何も答えないよ。散々京香に怒られたし、皆にも知られちゃったからね〜」


梓「あらら…」


圭「まあしばらくあんな感じなんじゃない?」


梓「え、じゃあ何で私呼ばれたの?もう収まってるんじゃ…」


圭「あ、場を収めに来たの?」


梓「そうよ!志穂に言われてきたのに、なんか全然修羅場じゃないじゃん!」


圭「まあさっきまでは言い合いとかあってすごかったんだけどね〜志穂が俺らを部屋別々にした後、圭はあんな感じになっちゃうし。京香はずっと怒ってるし。もう疲れたわ。」


梓「何であんたが疲れるのよ…」


圭「だってキスを目撃したの俺だし。」


梓「ええ!?」


圭「トイレの帰りに間違って隣の部屋を開けたら、ちょうど桜木と宮本がキスしてたのよ。いやぁもうビビったよねw キスだけでもビビるのにそれが同級生とか衝撃中の衝撃よ。」


梓「それであんたはどうしたの…」


圭「ついつい見入っちゃって、しばらくドアを開けたままにしてたら、京香が俺の後ろにきて、そこからはもう修羅場よねw」


梓「あーなるほど。何となく想像ついたかも。」


圭「もう大変だったよ〜」


梓「でもあんたがドアをすぐ閉めたら京香にはバレなかったんじゃ…」


圭「そうかもだけど、これで良かったんじゃない? 桜木はあーいう奴だし。」


梓「あ、もう浮気常習犯的な?」


圭「まあ男子の中ではそんな噂はあったかな〜モテるしね。」


梓「へ〜そうなんだ。」


志穂「ねえ話はどんな感じ〜?」


梓「どうもこうも、桜木君があんなんじゃね〜」


志穂「え?桜木どうしたの?」


圭「志穂たちがそっちの部屋行ってからずっとあんな感じ。」


志穂「あらら〜…」


梓「ちょっと桜木君〜大丈夫〜?」


桜木「・・・」


圭「無駄だと思うよ。」


梓「やっぱりか〜」


圭「俺の予想だとたぶん浮気が京香にバレたことよりも、俺ら含めた皆にバレたことの方がきついんだと思うよ。絶対クラスに広まるやつだし。」


梓「まあたぶんね…」


志穂「イケメンだけど、たぶんクラスの女子は引くだろうね〜」


圭「こいつにとってそれが一番きついだろうな。」


梓「仕方ないよ。彼女いるのに別の女の子とキスしてたんだから。」


圭「しかも濃厚なやつな。」


梓「余計なこと言うな…」


志穂「とりあえず女子のグルチャに報告しよっかな〜」


圭「おーまじか。志穂はやることが怖いね〜」


志穂「私、浮気する人とか無理だから笑」


梓「でも流石にグルチャに報告はやりすぎじゃ…」


志穂「ん〜じゃあ後でする!」


梓「後で…」


圭「ってかさ。」


梓「何〜?」


圭「あの2人を同じ部屋に放置して大丈夫なの?」


志穂「・・・」


梓「あ…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ