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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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無駄な会話

部活動見学か。

確かに入部する前に色々と確かめたいことがある。

断る理由もないからこの人と一緒に行くか。

冷「良いですよ。」


慶太「三上君ありがとう!じゃあまた後で!」


ショウタ「部活動見学か〜。俺もサッカー部見学しに行こっかな〜。」


おいおい何でよ。

部活もショウタと一緒は嫌だぞ。

そもそもサッカーに興味あるのか?

冷「サッカー出来るの?」


ショウタ「出来るって言うか、あんなのただボール蹴ってるだけでしょ〜。」


今世界中のサッカーファンを敵に回したぞおい。

冷「そんな甘い考えならサッカー部はやめときな。」


ショウタ「でもこの学校サッカー部弱小だから、初心者の俺でもすぐレギュラー取れるんじゃね?」


どこからその自信が出てくるんだよおい。

冷「さすがにそれは無いかな。」


ショウタ「ってか俺そんなサッカー興味無いし〜。」


じゃあ何だったんだ今の会話。


ショウタ「ハルはテニス部入るんだよね?」


ハル「うん!」


ショウタ「テニスやったことあるの?」


ハル「遊びでしかやったことないけど、気合いで何とかなるっしょ!」


星乃さんも考えが甘いような…


ショウタ「宮本ちゃんは何で部活やらないの〜?」


宮本ちゃんって…

ショウタまた何か言われるぞ。


「…」


宮本さん無視かよ。

どんだけ僕以外の男子に興味がないんだよ。


ショウタ「お〜い、宮本ちゃ〜ん!」


「…」


ショウタ「無視しないで〜。」


宮本さん食べ終わってからずっとスマホいじってる。

ほんと冷たい人だ。


ショウタ「何で無視するの〜!?」


たぶんこのままショウタが言っても無視し続けるだろう。

仕方ない。ここは代わりに僕が聞いてあげよう。

冷「何でショウタのこと無視するんですか?」


鳴「ショウタ?誰?」


おいおい。

君たち朝自己紹介してただろ。

もう忘れたのか?

冷「そこに座ってるあの人です。」


鳴「そう。で、あの人が私に何の用?」


ほんと冷たすぎる宮本さん…

冷「何で部活入らないのか知りたいそうです。」


鳴「何でそんなこと知りたいの?」


それは知らないけど、もう答えてやれよ。

冷「ショウタは何で知りたいの?」


ショウタ「気になるから〜!」


冷「だそうです。」


鳴「何で気になるの?」


冷「何で気になるの?だって。」


ショウタ「だって気になるじゃん?」


冷「だそうです。」

って…僕の通訳いるか?

君たち日本語話せるんだよね?

片方英語じゃないよね?

同じ言語だよね?

僕に通訳代払ってないよね?


鳴「部活をやらない理由は特にありません。」


いや無いのかよ!

じゃあ今の通訳ほんと無駄だったじゃん!

もういいや。

全然お弁当が進まない。


結局、お弁当を全部食べ終える前に昼休みが終わってしまった。

5時間目と6時間目は特に何事もなく終わり、放課後。


岬「ではみなさん、さようなら〜。」


「さよなら〜。」


さて部活動見学に行くとするか。


慶太「三上君、大丈夫?」


冷「大丈夫って何がですか?」


慶太「いや、もう行く準備出来たかなって思って。」


それを一言で「大丈夫」って…

ちょっと雑じゃないか?

まあどうでもいいけど。

冷「大丈夫です。」


慶太「ってか同級生だし、タメ口でいいよね?」


冷「そうですね。じゃあタメ口で。」


慶太「うん!僕のことは慶太って呼んでいいよ。」


冷「分かった。僕のことは好きに呼んでいいよ。」


慶太「じゃあ普通に冷って呼ぶね。」


冷「了解。」


慶太「ところで冷はポジションどこなの?」


ポジションか。小学生の頃は足速かったし、シュートも上手かったからフォワードだったけど。

今はどうだろう?

中学の頃は遊びでやってたぐらいしだし。

冷「キーパー以外かな。」


慶太「結構幅広いんだね。」


冷「慶太は?」


慶太「サイドバックだよ。体力には自信があるんだ!」


体力かぁ。

僕はないな。最近走ってないし、超運動不足。

こりゃあ試合中すぐ息切れするパターンだな。

ってかこんな僕がサッカー部なんか入っていいのか?

あ、でも弱小だから問題ないか。


グラウンドに着くと練習はもう始まっていた。

部員数は見た感じのところ20人弱。さすが弱小サッカー部、少ない。

監督は見当たらない。

そして僕ら以外の見学者もいない。



「お!君たちもしかして入部希望者!?」

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