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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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やっぱり君も問題児だな

冷「早速あの写真を消してもらおうか。」


彩乃「いや三上君いきなりすぎww」


朱里「ほんとそれw 私今来たところなんだけどw」


彩乃「とりあえず何か頼みな〜!」


朱里「そうする!」


江藤朱里。

彼女だと分かった瞬間、驚きと同時に何か納得出来る部分があった。

おそらく彼女ならやり得ることだろうと頭のどこかで思っていたはず。

渚とも仲が悪いし。

それに彩乃ちゃんは同じバイト先と言っていたから…

冷「ってことは二人ともマックでバイトしてるってこと?」


彩乃「そう!三上君察しが良いね!」


ちくしょー…

何で先に彩乃ちゃんのバイト先を聞かなかったんだ…

ってか送り主の名前すら聞かなかった…

ほんと何やってるんだ僕は。

先に朱里だと分かれば色々他に方法が取れたのに…

いや…どうせ彩乃ちゃんとデートするハメになってたな…


朱里「二人ともデートどうだった〜?w」


彩乃「まあそれなりに楽しかったけど、三上君がテンション低すぎw」


朱里「やっぱそうかー…ねぇ、何で冷は高校入ってからそんな風になったの?」


冷「いや、そんなこと言われても…特に何もないから。」


朱里「またそうやって誤魔化すー!」


彩乃「でも私はそれはそれで楽しかったよ(笑)私はこんな感じの三上君しか知らないから(笑)」


朱里「なら良いんだけどさ〜」


冷「それより二人とも早くあの写真消してくれない?」


朱里「すごい消して欲しいじゃんww」


冷「当たり前だろ。それと朱里に色々聞きたいことある。」


朱里「お!なになに〜?」


冷「まずあの写真は朱里が撮ったの?」


朱里「うん、そうだよ〜!よく撮れてるでしょ?w」


「よく撮れてるでしょ?」じゃねーよ。

マジで正気かこいつ。

普通に盗撮だぞ。

冷「じゃあ何で撮れたの?校舎裏でキスしてたの知ってたの?」


朱里「いや偶然だよ(笑)」


冷「本当か?」


朱里「本当だってww 確か…昼休みだった気がする!あの辺たまたま歩いてたら、冷の声がして、見てみたらまさかのキスしてるっていうww やばくない?w」


彩乃「ほんとそれw いくらなんでも大胆すぎでしょw」


冷「ほっとけ。それで何で撮ったわけ?」


朱里「そりゃあ撮るしかないじゃんww」


冷「いや盗撮だぞ。」


朱里「でもその後誰にも見せたりしてないよ?」


冷「あ、それも疑問だった。何でその写真が今になって出回ってるの?だって中学の時はそんな写真の噂とかなかったし。」


朱里「それは私に感謝して欲しいな!」


冷「は?」


朱里「確かに写真は撮ったけど〜流石に皆に拡散するのは冷が可哀想っていうか。もし渚が他の誰かとキスしてたら問答無用に拡散してたよww」


冷「なるほど。」


朱里「だから感謝して?」


冷「感謝しないし、だったら最初から撮るなよ。」


彩乃「確かにww」


冷「それで何で今になって彩乃ちゃんにその写真を送ったわけ?」


朱里「あーそれはもう良いかなってww」


冷「は?」


朱里「だって彩乃がクラスで渚っていう可哀想な子がいるって言うから〜」


彩乃「え、私?w」


朱里「そりゃあ、彩乃が渚のこと教えてくれなかったら送ってないもん!」


彩乃「いやいやちょっと待ってw 説明させて三上君w」


冷「どうぞ。」


彩乃「まず、バイト先で朱里と仲良くなって、お互いの学校の話になったから、クラスでイジメられてる渚って子がいるんだよねって言ったの。」


冷「イジメてるの認めたね。」


彩乃「あ、いや…そ…その話は今いいの!」


冷「あーはい。」


彩乃「それで渚って子がいるって言ったら、朱里が知ってるかも!とか言い出してさ〜」


朱里「まじでびっくりしたよねww」


彩乃「んねw それで渚のこと色々語ってたら、その後に急にLINEであの写真が送られてきたのw」


朱里「なんか勢いで送っちゃったww」


冷「なるほど。もうどう考えても朱里が原因じゃん。マジでどうしてくれるの?」


朱里「ちょっと待って!ちょっと待って!私は彩乃にしか送ってないよ!」


冷「だからなんだよ。どうするのさ、彩乃ちゃんが他の女子に拡散してたら。渚も僕も学校生活終わりだよ。」


朱里「まあ渚は終わって良いとして〜」


彩乃「相変わらず酷いww」


朱里「冷は私の通ってる学校に転校すれば良いじゃん!」


冷「いや、なんでよ。」


朱里「だって如月遠いじゃ〜ん。」


冷「そうだけど…」


彩乃「まあでも結果的に拡散されずに済んだから良いじゃん(笑)」


冷「それは二人がちゃんと写真とトーク履歴を消してから言ってくれる?」


朱里「え、トーク履歴も?」


冷「当たり前でしょ。トークにある送信履歴からまた写真を保存出来るのは流石の僕でも知ってる。」


彩乃「そうだけど…トーク履歴消すっていうのは聞いてないよ〜!」


冷「良いだろ別に。どうせ大した会話してないでしょ。」


彩乃「いや…でも…」


冷「そんな好きな男子とのトークじゃないんだから。」


朱里「まあ別に私は消しても良いんだけどさ、」


冷「ほら、だから彩乃ちゃんも消して。」


朱里「その代わり3人でプリ撮る!」


は?

プリクラ?

え、急に何の話…?


彩乃「プリ!良いね!そういえば今日デートだったのにまだ撮ってない!」


朱里「ちゃんと写真は消すから3人でプリ撮ること!それぐらいは良いでしょ冷?w」


冷「いや、何でそうなるの…?」


朱里「嫌なら写真消さないけど?w」


冷「是非撮らせてください。」


彩乃「やばww 三上君はもう言いなりじゃんw」


冷「ほっとけ。」


朱里「じゃあ決定!もちろんストーリーに載せるから明日覚悟しときなww」


あ、終わった…


彩乃「朱里、それどういう意味?」


朱里「冷のストーカーの話。」


彩乃「えっ、三上君誰かにストーカーされてるの?」


朱里「冷と同じクラスの白髪の子がやばいのさww」


彩乃「あ!それって宮本さん!?」


朱里「そうそう、そんな感じの名前だった気がするw」


彩乃「なるほど!…って、え?宮本さんがストーカー!?」


朱里「まあ色々とやばい子だからw 冷頑張れww」


あーもー終わった…

その後、プリクラを撮った後はちゃんと二人に写真を消してもらった。

彩乃ちゃんには新太とのトーク履歴も消してもらい、新太にも同じことをLINEで伝えた。

これでこのキス画像流出を防ぐことが出来たが、、、、

朱里のせいで翌日、、、


鳴「あなた、これはどういうことかしら?」


ハル「あたしもそれ朱里ちゃんのインスタで見たな…うん、なんか楽しそうっていうか…」


鳴「プリクラ?しかも女子二人に挟まれて。じっくり説明してもらおうかしら?」


冷「えーっとですね…」




その後、前みたいな超積極的な宮本さんが帰ってきて、一日中色々と問い詰められた。

浮気してバレた感じがすごい…

さらに、宮本さんが「私たちも撮るわよ」とか言い出して、放課後に3人でプリクラを撮るハメになってしまった…

おそらく朱里に対する仕返しなんだろうけど、朱里からすればこうなることを想定していたに違いない。

全く朱里と言い、宮本さんと言い、僕からすれば違う種類の問題児だ。

まだ2学期が始まったばかりだぞ?

いつになったら女子と関わらない安泰な日常が送れるのだろうか…

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