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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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彩乃ちゃんといきなりデート

彩乃「ね?良いでしょ三上君!?」


新太「ちょ…彩乃何言ってんの?w」


彩乃「だってあの三上君が彼女いないんだよ?これはもう狙いに行くしかないでしょ!」


新太「えっ…彩乃って冷のこと好きなの?」


彩乃「そんなのデートして見ないと分からないじゃん?(笑)ねえ良いよね三上君!?」


冷「いや、しないでしょ。」


彩乃「えー!」


新太「今日初めて会ったのにいきなりデートはないでしょ(笑)」


彩乃「じゃあデートしてくれたら写真消すから!なんなら私に写真送って来た友達も教えてあげる(笑)」


冷「デートいつにする?」


新太「ちょっ…冷!?」


彩乃「やったー!」


新太「えっ…冷良いの?」


冷「写真消して、その友達のことも教えてくれるなら。」

これはもう仕方ない。

デートなんて危険すぎるが、今はあの写真の証拠隠滅が優先だ。


彩乃「うん、ちゃんと消すから!信用して?(笑)」


冷「ほんとお願い。」


彩乃「そもそも私は別に渚のことを他の子ほど嫌いじゃないから、この写真持っててもあんま意味ないんだよね(笑)」


新太「あれ、彩乃は渚のことめっちゃ嫌いじゃなかった?」


彩乃「皆の前ではそういう風に振る舞ってるだけ。別に私は渚のことどうでもいいって思ってる(笑)」


新太「へー知らなかった。」


彩乃「でも他の子はたぶんガチで嫌ってるからこの事は内緒にしといて(笑)」


新太「はいはい分かったよ。」


彩乃「じゃあ三上君!今週の日曜日空いてる?」


冷「うん、空いてる。」


彩乃「おっけー!じゃあその日にデートしよ!」


冷「分かった。その代わり絶対写真消せよ。」


彩乃「分かってるって〜(笑)あ!三上君LINE教えて!」


その後、僕らはLINEを交換し、日曜日の昼から市平駅周辺でデートをすることになった。

一昨日まで存在すら知らなかった女の子とまさかのデート。

まあラッキーなことに彩乃ちゃんも可愛いからブスとデートするよりはマシである。

それでも惚れさせようにしないといけないことには変わりないけど。

それと宮本さんにこの事を知られると厄介だな。気をつけよう。


ーーーーー


デート当日。市平駅。


彩乃「三上君お待たせ〜!」


冷「どうも。」


彩乃「待った〜?」


冷「普通に待った。」


彩乃「いやそこは今来たところって言ってよ(笑)」


冷「いや、集合時間から20分遅れるってそりゃあ待つだろ。」


彩乃「そうだけど…」


冷「はい、それじゃあ写真消してくれる?」


彩乃「え?まだ消さないってw」


冷「じゃあいつ消してくれるの?」


彩乃「デート終わってから!」


冷「そう。じゃあさっさとデート終わらせよう。」


彩乃「いや酷っw 全然デート楽しむ気ないじゃん。」


冷「そりゃあそうだろ。別にデートしたくないし。」


彩乃「三上君って平気でそういう事言うんだね(笑)」


冷「うん、だからもうデートは終わりで。」


彩乃「いやだから終わらないからww」


冷「あーそう。」


彩乃「もうこうなったら、今日しかあの三上君とデート出来るチャンスないからめっちゃ楽しむ!」


冷「張り切ってるな。」


彩乃「そりゃあ、あの三上君が彼女いないって聞いたら黙ってるわけにはいかないでしょ!」


冷「さっきから”あの三上君”って言ってるけど僕は別に芸能人とかじゃないんだけど…」


彩乃「知ってるよそんなのw でも女子の中では或斗君に並ぶぐらいの有名人!」


冷「あーそう。」


彩乃「とりあえず三上君とデートしたらそれだけで株があがるの!」


冷「そう。どうでもいいけど。」


彩乃「少しは興味持ってよ(笑)」


冷「いや持たないだろ。」


彩乃「まあ良いや(笑)とりあえず私に付いてきて!」


そうして僕は彼女に付いていき、洒落てるカフェに着いた。

彼女が言うには最近出来たばかりの店らしく、女子の中では話題になってたとか。

ちなみに僕は安定のモカチーノを頼んだ。


彩乃「ところで三上君は好きな人いないの?」


冷「いない。」


彩乃「え〜そんなわけないじゃんw だって高校生だよ?」


冷「高校生とかあんま関係なくね。」


彩乃「でもでも〜私たちの学校かなり可愛い子多いよ?」


冷「確かに。渚とかな。」


彩乃「えっw まだ渚のこと好きなの?w」


冷「んなわけ。」


彩乃「でも渚の名前出したじゃんw」


冷「可愛いからね。」


彩乃「まあ確かに可愛いかもねー」


冷「思ってないだろ。」


彩乃「いや思ってるよ(笑)けど私的には梓の方が可愛いと思うけどな〜」


冷「いや誰だよ。」


彩乃「えっ知らないの!?」


冷「知らない。」


彩乃「嘘でしょ!?男子なら誰でも知ってるって思ったのに…」


冷「なに、有名人?」


彩乃「三上君まじかー…1年で一番の美少女だよ?顔も良いしスタイルとか超良いから!」


冷「へーそう。」


彩乃「マジで学年一位だと思う!!」


冷「それで言うなら、僕のクラスの宮本さんと星乃さんも負けてない。」


彩乃「あー三上君と仲良い子達ね〜」


冷「別に仲良くはない。」


彩乃「だって朝とか一緒に学校来てたりするじゃん!」


冷「まあ、確かに…」


彩乃「ってか何であの子達のどっちかと付き合わないの?二人とも可愛いって思ってるんでしょ?」


冷「いや、可愛いと付き合うは違うから。それに宮本さんは性格がやばい。」


彩乃「あーそれはなんか噂で聞いたことあるかも!」


冷「だから付き合わない。」


彩乃「じゃあもう一人の子は?あの子も性格やばいの?」


冷「いや別に。むしろ良い方だと思うよ。」


彩乃「えーじゃあ何で?w 好きにならないの?w」


冷「ならない。」

まあ何回か惚れそうになったことはあるが、、、


彩乃「えーw 普通なら好きになるでしょ〜」


冷「普通とか知らないから。」


彩乃「ってかその星乃…?さんだっけ?」


冷「うん。」


彩乃「その子って文化祭の時になんか男子が可愛いとか言って、ちょっと騒ぎになった子?」


冷「あーそうそう。」


彩乃「あの子か!確かにあの子なら学年一位狙えるかもね!」


冷「たぶんね。」


彩乃「それなのに付き合わないとかほんと不思議だわ〜」


冷「不思議で結構。」


彩乃「ってかさ!私たち今デートしてるじゃん?三上君って私が誰が好きとか気にならないの?(笑)」


冷「全然ならない。」


彩乃「え〜何で〜!?普通こういう風にデートしたらさ、私が三上君のこと好きかもって妄想して勘違いしたりしないの?」


冷「別にしないけど。」


彩乃「なんで〜なんで〜!?普通はそれなりに意識しちゃうでしょ〜」


冷「だからしないって。」


彩乃「ん〜も〜」


この子も色々となんか面倒だな。

まあブスじゃないだけマシか。


彩乃「ってかなんか三上君って他の男子と違う気がするんだよな〜、何というか無気力すぎる感じ…?」


冷「そりゃあそうだろ。今日来たのもあの写真消してもらうためだし。」


彩乃「それはデート終わったらちゃんと消すから(笑)それまでちゃんと楽しく付き合って!(笑)」


冷「はいはい。」


彩乃「だからもっとテンション上げてよ(笑)」


ーーー


この後も1時間ぐらいカフェにいてずっと話していた。

カフェを出た後も彩乃ちゃんに色々振り回された。

正直、これで彩乃ちゃんが僕に惚れても仕方ない。

それでもあの写真を消してもらわなければ困るからな。

完全に消してもらってから彩乃ちゃんへの対応を考えよう。


ーーー


彩乃「じゃあ最後はここのお店!」


冷「は?またカフェ?」


彩乃「良いじゃん!(笑)ここも雰囲気良いから!」


冷「別に良いけど。」


店員「いっらしゃいませー。どうぞあちらの席へ。」


僕らは案内された席に座った。


彩乃「まだ来てないかな〜?」


冷「来てないって誰が?」


彩乃「実はね、友達呼んだ(笑)」


冷「は?」


彩乃「あの写真を送って来たバイト先の友達だよw たぶんもうすぐ来るw」


冷「えっ、マジ?」


彩乃「どうせ会った方が早いでしょ?」


冷「うん、それは助かるけど。」


彩乃「だからちゃんと感謝してね!?」


冷「彩乃ちゃんありがとー」


彩乃「全然心こもってないんだけど…」


冷「それでその友達はまだ来てないの?」


彩乃「まだっぽいね〜」


冷「そう。ってかその人って僕の知り合いなんだっけ?」


彩乃「それは会ってからのお楽しみってその子に言われてる(笑)」


冷「は?なら向こうは絶対僕のこと知ってるじゃん。」


彩乃「あ、確かにww」


店員「いらっしゃいませー」


彩乃「あ!来た!」


え、、、


「ごめんごめん、待った〜?」


彩乃「私たちも今来たとこ!」


「なら良かった!やっほー冷ww」




なーるほど

全部お前の仕業か。

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