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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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写真流出発覚やばい

新太から送られて来た画像は、僕と渚が校舎裏でキスしているものだった…

付き合ってた時、よく放課後に校舎裏でキスしていた。

これはその最中に誰かが盗撮したもの…

しかもよりによって相手が渚の時…


いやいやいやいやいやいやいや

はああ???

まず誰だよ盗撮したの。

そして何でその画像が今になって新太から送られてくるんだよ。

ってか新太は何でこの画像持ってんだよ!


三上冷 :えっ何これ?何で持ってんの?

支倉新太:それよりこれは冷と渚ちゃんで合ってるの?(笑)


流石にこの画像は「似てるだけで違う」って言うのもは無理がある。

だってどう見ても僕と渚だからな。


三上冷 :合ってるよ。

支倉新太:まじかww ってことは冷と渚ちゃんって付き合ってたの!?

三上冷 :中学の時ね。それより何でこの画像持ってんの?

支倉新太:さっき彩乃から送られて来た!(笑)

三上冷 :は、まじか。

支倉新太:マジマジw

三上冷 :ってことはその彩乃ちゃんが撮ったの?

支倉新太:いや、なんか同じバイト先の人からもらったらしい!

三上冷 :まじか。ってか彩乃ちゃんがその画像持ってるってことは、もうあのグループにも送られてんじゃね? そしたらマジでやばいんだけど…

支倉新太:あ!それは大丈夫!流石に大ネタすぎて送れないらしい(笑)だから俺のところに相談に来たって言ってた(笑)

三上冷 ;そうか。ならまだ良かったわ。とりあえず明日の放課後に話そう。マジでこの画像はやばいって。

支倉新太:確かに(笑)それにしてもほんとびびったわw まさか冷と渚ちゃんがあんな関係とはね(笑)

三上冷 :中学の時の話だから。

支倉新太:慶太は知ってんの?

三上冷 :たぶん知らないと思う。誰にも言ってないし。

支倉新太:なら言って良い?(笑)

三上冷 :ダメ。

支倉新太:えー何でよ(笑)

三上冷 :とりあえず今はダメ。その画像の処理が先。

支倉新太:処理って?

三上冷 :そりゃあその彩乃ちゃんに画像消してもらって、それから画像の送り主を突き止める。

支倉新太:えww めっちゃ探偵みたいなことするじゃんw

三上冷 :いや、あんなものを拡散されたら高校生活終わるって。

支倉新太:まあな(笑)

三上冷 :だから明日は彩乃ちゃんも連れて来て。

支倉新太:え?彩乃も?(笑)

三上冷 :うん。画像消してもらって送り主聞き出すから。

支倉新太:まあ良いけど(笑)

三上冷 :ありがとう。それと「画像消すため」とか言うなよ。「三上冷が話しある」だけで良いから。

支倉新太:分かってるって!(笑)

三上冷 :ありがとう。それと他の誰にも送らないように念押しといて。

支倉新太:はいはい(笑)

三上冷 :ありがとう。頼むわ。

支倉新太:なんか珍しく色々言うね冷(笑)

三上冷 :当たり前だろ。あんなものを持ってる人がいたら流石に黙って見過ごせないわ。

支倉新太:そりゃあそっか(笑)

三上冷 :とりあえず頼んだ。

支倉新太:りょうかーい!


その後、僕は家に帰ったが、頭の中はその渚とのキス画像のことで頭がいっぱいだった。

盗撮して拡散したやつ。

しかも今になって。

マジで意味が分からなさすぎて、理解に苦しんだが、理解したところでどうしようもない。

とりあえず早く明日になって新太の友達の彩乃ちゃんを説得させたい。

画像をこの世から抹消したい。

彩乃ちゃんは初対面で、もしかしたら惚れさせてしまうかもしれないが、もはやそんなことはどうでも良くなっている。


ーーーーー


次の日、帰りのホームルーム。


岬「それでは皆さんさようなら〜」


「さよならー」


ハル「冷君!今日あたし委員会も部活もないんだ!鳴と一緒に帰ろ!」


冷「すみません。今日は放課後に友達と用事があって…」


ハル「へ〜そうなんだ…冷君にしては珍しいね!部活なかったらいつもすぐ帰るのに〜」


冷「すみません。今日はそうも行かなくて。」


鳴「あなた帰るわよ。」


ハル「あ、鳴。今日は冷君、放課後に友達と用事があるんだって〜」


鳴「本当かしら?」


冷「本当ですよ。」


鳴「ちなみに友達って誰?」


冷「隣のクラスの新太ってやつです。」


鳴「そう。まあいいわ。女子はいないようだし。」


まあ彩乃ちゃんっていう子いるけど。


鳴「では帰りましょハル。」


ハル「そうだね!冷君また明日ね!」


冷「さよなら。」


そうして二人は帰って行き、すれ違いに新太が2組の教室に来た。


新太「よー冷〜来たぞ〜」


冷「うん。」


新太「彩乃はちょっと遅れて来るって!」


冷「おいバカ。」

宮本さんに聞こえてしまうだろうが!


新太「ん?冷どうした?」


冷「いや何でもない。」

良かったぁぁぁ…

もう帰ったみたい。

宮本さんに他の女子といたら面倒なことになるからな、新太には是非とも発言に気をつけてほしい。


新太「どうする?どこで喋る?」


冷「この教室で良いと思う。人ほとんどいないし。」


新太「だな!2組の人ってあまり教室に残らないんだね!」


冷「たぶん日による。今日はなぜか少ないだけ。」


新太「あーね。」


冷「どころであの画像のことで彩乃ちゃんと何か話した?」


新太「話したよ!でもまだ俺にしか送ってないっぽいから安心して(笑)」


冷「あー良かった。」


新太「ってか冷はこのこと渚ちゃんに話したの?」


冷「いや、話してない。流石に話せないわ。」


新太「まあな(笑)絶対気まずいもんなw」


こんなことは渚には話せない。

付き合ってた時のキス盗撮写真が流出?

イジメられてる疑惑がある中で、そんな追い討ちをかけるようなことを言えるわけがない。

とにかく彩乃ちゃんに説得して消してもらうしかない。

まあ、既に他の人に送られてたら終わりだけど。


彩乃「ごめ〜ん!遅れたー!」

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