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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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僕と元同級生と妹の友達

フミカ「お兄さんが中々戻って来ないので探しに来ました。」


冷「あ、わざわざごめんね。」


朱里「えっ、冷、この子誰?」


冷「リナの友達のフミカちゃん。」


朱里「へーそうなんだ。」


フミカ「初めまして。フミカです。」


朱里「どうも〜冷の彼女の朱里でーす。よろしくね!」


は?


フミカ「えっ、お兄さんの彼女なんですか?」


冷「いや、朱里何言ってんの。」


朱里「あれ?彼女じゃない?(笑)」


冷「いつ彼女になったんだよ。」


フミカ「彼女ではないのですか?」


朱里「な〜んてね(笑)ごめんごめん。全然彼女でもなんでもないよ(笑)」


フミカ「そうですか。それより向こうに戻らないんですか?」


朱里「んーどうしよっかな〜」


フミカ「皆心配というか、帰って来ないねって言ってましたよ。特に山下さんは結構電話とかけてたみたいです。」


朱里「だってさ冷〜どうする〜?」


冷「別にどっちでも。」

最初は朱里と二人きりはあまり良くないと思ってたけど、よくよく考えたら、戻ったら戻ったで宮本さんとかに色々言われて面倒なことになりそう。

正直、面倒なことにならなきゃ何でもいい。


朱里「あ!だったらフミカちゃんもここで一緒に見る?」


フミカ「え…」


朱里「ねぇどう?そんなにあっちの皆で集まって見たいの?」


フミカ「私は正直どっちでもいいです。ただ、せっかくお兄さんとの花火大会を楽しみにしてたリナが可哀想かなって…」


朱里「なるほどね〜でも今から戻ってたら、そのうち花火終わるんじゃない?」


フミカ「確かにそうですね。距離はそこまで遠くないですけど、人混みがすごくて来る時も大変でした。」


朱里「じゃあもうフミカちゃんもここで見よう!」


フミカ「仕方ないですね。花火かなり綺麗ですし。私も座ってゆっくり見たいです。」


朱里「決まりだね!」


フミカ「けど、後で皆と合流したときになんて言えば…」


朱里「大丈夫だよ!ここで3人で見たことは秘密にすれば良いし、戻ったら”道に迷ってた”とか言って誤魔化せば良いんだから(笑)私と冷は終わったらそのまま帰るし。」


冷「え?」


朱里「だってそうじゃん?この状況で皆のところに戻ったら大変だよ?あの白髪がいるんだよ?絶対ウザいじゃん(笑)」


冷「まあ確かにそうだけど。でもあの山下先輩はどうすんの?」


朱里「あの人は全然どうでもいいから(笑)どうせ今度会った時に可愛い感じで謝れば許してくれるしw」


冷「相変わらず悪女だな。」


朱里「え〜酷い〜フミカちゃん、私って別に悪女じゃないよね?」


フミカ「今日初めて会ったので分かりません。」


朱里「そこは嘘でも良いから否定してよ(笑)」


フミカ「あ、すみません…」


朱里「とにかく!私と冷はこのまま帰るから、フミカちゃんは道に迷ってたフリしといてね〜」


フミカ「分かりました。」


朱里「ありがと!フミカちゃん!もう大好き!」


フミカ「どうしたんですか急に。」


朱里「だってなんかもう可愛いんだもん!」


フミカ「私に抱きついてないで花火見ましょう、朱里さん。」


朱里「そういういつでも冷静なところとか好き!」


フミカ「そうですか。」


朱里「ねえ、フミカちゃんは彼氏とか好きな人いないの〜?」


フミカ「いないです。」


朱里「え〜勿体無いな〜すごい可愛いのに。」


フミカ「そこまで可愛くないですよ。現にクラスの男子は皆リナに夢中です。」


朱里「へ〜やっぱ兄がモテると妹もモテるんだね!」


冷「何だよ。」


朱里「いや〜羨ましいな〜」


フミカ「そういう朱里さんはどうなんですか?私が思うにモテそうなんですが…」


朱里「ねえ冷。私って中学の時モテてた?」


冷「さあね。覚えてない。」


朱里「まーたそうやって誤魔化す〜」


冷「だって本当に覚えてないから。」


朱里「酷いな〜でも流石にあれは覚えてるでしょ…?」


ん?


朱里「冷の家でさ…」


おいまさか…


朱里「家に誰もいないからって…」


冷「おい待て。」


朱里「な〜んてね!(笑)いくら私でも言わないよ〜(笑)」


冷「なら良かった。」

あーびっくりした。

一瞬マジで言うのかと思った。


朱里「でも冷、これは覚えてたんだねww」


冷「流石に忘れないだろ。」


フミカ「さっきから何の話ですか?」


朱里「んーん何でもない(笑)フミカちゃんにはまだ早いかな〜」


フミカ「そうですか。なら別に良いですけど。」



その後、僕らは朱里を中心にどうでもいい話をしながら花火を見た。

花火が終わった後は、朱里の言ったように、僕と朱里はそのまま駅に向かい、フミカちゃんは皆のところへ帰った。

僕の携帯はそのまま電源オフのため、向こうの皆の状況はよくわかんない。

朱里も流石の山下先輩の着信の多さから、一時的に彼をブロックしたらしい。

そして僕らは一緒に電車で帰った。

まあ朱里と二人きりで少し危険かなとは思ったが、特に何のハプニングなく、そのまま家に帰れた。

やっぱ朱里って僕の周りの女の子の中で一番警戒せずに済む人物かもしれないな。


僕が家に着いてから1時間後にリナが帰ってきた。

今日のことについて色々聞かれたが、道に迷ったとか言ってなんとか誤魔化した。

携帯も開いたら、エゲツないほど通知が来てて、全員に「携帯の充電がなくなった」って嘘をついた。

まあ相変わらず宮本さんにはしつこく聞かれたが、、、

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