何この昼休み
鳴「あなた聞いてるの?」
冷「ちょっと聞こえなかったので、も…もう一度言ってもらっても良いですか?」
鳴「だから、一緒にお昼食べるわよって。」
一緒に?
お昼?
えーっと…
はい?
冷「もう一度言ってもらっても良いですか?」
鳴「しつこいわね!お昼!お弁当一緒に食べるの!」
あ、一緒にお弁当かぁ。
なるほど。
そうかそうか。
へえー。
って…
おいおいおいおいおいおい
ちょと待て!
は?
お弁当?
一緒に!?
何で!?!?
僕と宮本さんが昼休みに一緒にお弁当!?
ダメだろうが
そんなシチュエーション!
二人の距離縮まるじゃねえか。
ってか高校生活最初の昼休みだぞ?
いきなりすぎるだろ。
ってか絶対僕のこと好きじゃんこれ。
どうするよ。
断りたいけど宮本さん可愛いからなぁ。
そうだ!ショウタも一緒に食べれば良いのか。
そしたら二人きりというシチュエーションではなくなる。
冷「別に良いですよ。ならショウタも一緒に…」
ショウタ「おう!冷!俺も鳴と一緒に食べるぞ!」
鳴「いや松風君は結構です。」
おい宮本さん!
鳴「それと、気軽に名前で呼ばないでください。」
冷たすぎるぞ宮本さん!
冷「ちょっと宮本さん、言い方…」
鳴「私は三上君と一緒に食べたいと言ったのであって、松風君は誘ってない。」
ショウタ「良いじゃないですか〜。」
鳴「ダメよ。他の人と食べなさい。」
ショウタ「そこを何とかお願いしますよ〜、宮本様〜!」
鳴「ダメよ。それとその呼び方もやめて。」
何なんだこのやり取り。
もうどうでもいいから早く食べたい。
誰かこの状況を変えてくれ。
そうだ、星乃さん。
星乃さんが来ればいい感じに場が収まりそう。
って星乃さんいないし!
何で今日は僕がいてほしいと思った人がみんないないのよ。
もう面倒くさいから食べよ。
冷「じゃあ、僕お先に食べてます。」
鳴「ちょっと待ってよ!私も食べるわ!」
ショウタ「じゃあ俺も!」
鳴「だから松風君はダメ。」
ショウタ「何なんだよ〜。もしかしてお前らってやっぱり付き合ってるのか?」
鳴「これから付き合うつもりだけど?」
!?!?
飲んでたお茶を吹き出しそうになった。
はあああああああ!?!?!?!?
つ、付き合う!?
今付き合うって言ったよな!?!?
付き合わねえよ!!!
何勝手に決めてんだよ!!!
ってかそれって告白してるようなもんじゃねえか!!!!
やばいぞ、やばいぞ
こんな展開聞いてないって…
僕が肩に寄りかかって寝たから?
それとも寝てる間になんかあった!?
もしかしてキスとかされちゃった?
やばいぞ、やばいぞ。
どうするよ。
こんな展開予想出来るかよ。
やばい、やばい…
ヘルプ!
ショウタ「お前らやっぱりそういう関係なのか!?」
冷「そんなわけないだろ。」
鳴「あなた私と付き合うのが嫌なの?」
その「私と〇〇嫌なの?」タイプの質問やめてくれ。
嫌って答え辛いんだよ。
宮本さん口悪いし冷たいけど超絶可愛いし、正直今日の夜から家に連れ込みたい。
けど、付き合ってしまったら僕の浮気スイッチが自動的にオンになってそのうち浮気してしまう。
しかも宮本さんに浮気バレたら絶対やばい。
殺されるだろ。
ほんとどうすんのよ、この状況。