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あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
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現実を見始めた妹

リナ「一緒に寝たいの…ダメ?」


冷「えーっと…」

おいおいおいおい

急にどうしたリナ。

今までこんな大胆な行動はなかったぞ。


リナ「それとね…お兄ちゃんに聞きたいことがあるの…」


冷「ん?何?」


リナ「お兄ちゃんって今まで彼女いたことあるの?」


冷「えっ…」

おいおいマジか。

どうするよ。

今までリナにはバレずに色んな女の子と色んなことしてきたけど…

でもこれって正直に答えたらリナ怒るんじゃ…


リナ「お兄ちゃん?」


冷「急にそんなこと聞いてどうしたの?」


リナ「良いから答えてお兄ちゃん…」


冷「怒らない?」


リナ「うん…たぶん…」


たぶんって…

まあリナの様子がよく分からないがけど、嘘をつく理由は特にないし、正直に答えるか。

冷「いたことあるよ。」


リナ「本当にいたんだ…ちなみに今まで何人いたの?」


冷「6人かな。」


リナ「6人…」


冷「ってかそんなこと聞いてどうしたのリナ?」


リナ「お兄ちゃんって…本当はリナのこと好きじゃないの?」


冷「好きだけど?」


リナ「でもリナ以外に女いたじゃん…」


冷「まあそうだけど…」

なんか浮気が発覚した後のカップルみたいなやり取り…

それにしてもリナの様子が変だな。

さては宮本さんがリナに何か言ったのか?


リナ「お兄ちゃんにとってリナは一番じゃないの…?」


冷「一番というか、大切な妹だよ。」


リナ「妹としか見てくれないの?リナはお兄ちゃんの恋人にはなれないの?」


おいおいまじかよ。

冷「恋人っていうか、まず僕たちは兄妹だよ?家族だよ?どんなに好きでも恋人同士になるのは難しいんじゃないかな?」


リナ「でも血は繋がってないよ…リナたち兄妹だけど義理だよ」


冷「いや、そうだけど…」

おいおいおいおい

本当にどうしたリナ。

確かにリナは可愛いから外見で言ったら理想的な妹なのかもしれないけど、流石の僕でも妹と付き合うのには抵抗がある。

まあそもそも誰とも付き合う気がないから誰であろうと抵抗はするんだけど。


リナ「リナはお兄ちゃんが良いの…」


冷「でも義理とは言っても兄妹だから流石に恋人同士になるのは無理だよ。」


リナ「・・・」


冷「リナ?」

少し泣いてる気がする。


リナ「分かってる…」


冷「ん?」


リナ「…本当はね…リナも分かってるんだ…」


冷「そうなの?」


リナ「ずっとお兄ちゃんと一緒に住んでて…お兄ちゃんはかっこいいし優しいし…ずっと大好きで独り占めしたくて…だからお兄ちゃんと仲良くしようとしてる女は全員死ねって思ってたんだ…」


可愛い感じの口調でなんて恐ろしいことを言っているんだ…


リナ「だから…これからもずっとお兄ちゃんと一緒のつもりだったし…結婚もするつもりだったけど…最近友達から兄妹で恋愛は気持ち悪いとかあり得ないとか言われてて…」


まあだろうな。


リナ「それで…少し考えたけど…やっぱりリナはお兄ちゃんが好きで…だから今日のデートもすごい楽しかったし…もっともっとお兄ちゃんと一緒にいたいって思ってたんだけど…あの宮本さんが…」


冷「そうだった。あの後大丈夫だった?」


リナ「あの人怖い…」


冷「まあリナからしたら怖いかもね。」


リナ「あの人に言われたの…兄妹で恋愛なんか無理だって…」


冷「そんなこと言われたんだ。」

あの宮本さんなら言いそうだな。


リナ「それから色々言われて…けど何も言い返せなかった…」


マジか。

あの怒ったら怖いリナが何も言い返せないって…

宮本さん、何言ったんだよ。


リナ「いい加減現実見ろとか言われて…でも…あの人が言うことに上手く反論出来なくて…それで家帰ってからも色々考えちゃって…」


冷「そうなのか。」

宮本さん何してんの…


リナ「それでお兄ちゃんの口から直接聞こうと思って…」


冷「彼女いたかってこと?」


リナ「うん…それでリナもあの人の言う通り現実を見ようかなって思って…」


おっと?これは…


リナ「お兄ちゃんのことは今でも大好きなのは変わらないけど…今までとは違う風に接するっていうか…もっと大人になるっていうか…」


冷「良いと思うよ。」

まさかの妹がお兄ちゃん大好き妹キャラを卒業だと?

まあ僕としては特にデメリットがあるわけじゃないから良いのだけれど、

でも流石に急でびっくりだな。

それと宮本さん何をした。

リナになんか吹き込んだな絶対。


リナ「でもやっぱお兄ちゃんを独り占めしたいって気持ちも残ってて…お兄ちゃんどうすれば良い?」


冷「僕を好きじゃなくなれば?」

まあ無理だろうけど。


リナ「そんなの無理だよ!」


ですよねー。

冷「じゃあクラスの男の子と誰か付き合えば?そしたらその彼氏との時間が増えて、そのうち僕を好きって気持ちが薄れるんじゃない?」


リナ「う〜ん…でもクラスで好きな男の子いないし…」


冷「もう一回ちゃんと見れば?どうせ今まで眼中になかったんでしょ?」


リナ「うん…そうだけど…」


冷「まあリナは可愛いしモテると思うから、そのうち誰かから告白されるでしょ。」


リナ「可愛いとか今言わないで…」


冷「あ、ごめん。」

確かにまた惚れさせてしまうな。

ごめんねリナ。


リナ「まあ…お兄ちゃんよりかっこいい男の子はいないと思うけど…」


だろうな。


リナ「友達と相談しながら彼氏作ってみる…」


冷「うん、それで良いと思う。」


リナ「分かった…」


これでリナも新たな一歩というわけか。

正直、急展開すぎて僕としてはあまりついていけてないが…

まあ、これでリナが起こすあの修羅場的なのも無くなるって考えたら気が楽というか…

それにしてもリナをこんな風に変えさせた宮本さん…

ほんと何したの…


リナ「じゃあリナ部屋に戻るね…」


冷「うん。あ、ってか何で一緒に寝たかったの?」


リナ「えっとね…」


冷「うん。」


リナ「お兄ちゃんなら処女捧げても良いかなって…」


えっ、、、




は?

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