表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あえて僕はモテないようにする  作者: 色落りん
108/133

交わされた強引な約束

リナ「セ…セッ…セック…!?」


鳴「あら、何動揺してるのかしら。セックスよセックス。知らない?」


リナ「し…知ってますけど…きゅ…急に…そんな…セ…ック…」


鳴「あなた何恥ずかしがってるの。たかがセックスで。これだから処女は。とにかく、三上君は他の女と普通にそういう関係なったことあるって言ってるわけ。」


リナ「そんなはずないです!」


鳴「いい加減に現実見なさい。現に三上君は童貞ではないって言ってるわ。それとも何、彼の初体験は自分とでも言いたいわけ?ってかあなたは彼とセックスしてないの?」


リナ「してないです!リナ達はまだそういう関係は早いというか…まだ中学生だし…そういうのは…」


鳴「じゃあもう現実見なさい。三上君はあなた以外の女の子とイチャイチャしてる。分かる?」


リナ「逆に何で宮本さんが分かるんですか?イチャイチャしてるところでも見たんですか?」


鳴「彼から童貞ではないことや今まで付き合った人数を聞いたからよ。」


リナ「でもそんなのデタラメかもしれないじゃないですか!」


鳴「あなたこれ誰の話だと思ってるの?三上君よ。誰が見ても彼がカッコいいのは分かるわよね。それに三上君はまるで童貞感がないわ。確かに口数は少ないし、基本冷静で無表情だし、顔がブサイクだったら隠キャの部類に入るかもしれないけど。でも私には分かる。彼はヤることはもうヤってる。だからあなたが言う嘘やデタラメの可能性は低いわ。」


リナ「それでもちゃんとした証拠が無い限り、リナはそ…そんなこと信じません!」


鳴「信じるか信じないの話をしてるわけじゃないわ。受け入れるべき話をしてるの。あなたもいい加減その小学生みたいな考えやめなさい。ってか今時小学生でもあなたよりまともだわ。それにもしあなたが本気で彼のことを愛してているんだったら、彼の性処理ぐらい手伝いなさいよ。彼に処女を捧げなさい。何"リナはまだ中学生だからそういうのは早い"とか生意気なこと抜かしてるの。彼は思春期の男の子よ。男子中高生は皆性欲の塊よ。見た目が大人しそうとかそんなにエロいイメージが無い人とか、そんなの全部関係ないわ。皆AV見て抜くの。セックスのことで頭がいっぱいいっぱいなんだから。あなた達は兄弟とはいえ義理なんだから、セックスしても大丈夫だし、もし喘ぎ声で親にバレるのが怖かったら、フェ○の一つでもやってあげなさい。おっぱい見せなさい。まあ大きさは少々足りないようだけど。とにかく彼を何としてでも自分に目を向けさせる努力をしなさい。それをしてないで口だけの愛してます背発言はいらないわ。」


リナ「もう宮本さんは何言ってるんですか!?そ…そんな…お兄ちゃんがA…Vなんてみ…ってかおっぱいに関しては宮本さんに言われたくありません!それにお兄ちゃんはリナをちゃんと見てくれています!」


鳴「はぁ…あのねー、そもそも彼があなたという可愛い義理の妹がいるのにも関わらず、他の女の子とセックスしてるってことはそもそもあなたは眼中にないってことよ。仮にあなたが言うように、彼に女の関係が一切無いのなら、こんなに彼にぞっこんな妹がいるのに、性処理はセルフとかちょっと考えにくいわ。いくら義理でも妹には手を出せないって思ってるのなら、彼は健全かもしれないけど、そうだとしたらあなた達の結ばれる未来なんて無いわ。セックスしか頭にない男子中学生が好き好き言ってる義理の妹を無視出来るはずがない。特にあなたみたいな外見は可愛い妹なら尚更ね。つまり何が言いたいかというと、可愛い義理の妹に全く手を出してこなかったのは、他にヤれて好きな女がいたからで、決してあなただけを見てるわけではないということ。いい加減理解した?」


リナ「・・・」


鳴「あら、また泣きそうになってるじゃない。」


リナ「泣いてないです…」


鳴「まあ急に現実押し付けられてどうしようもなくなるのは仕方ないわ。でもいい加減あなたと三上君の関係を客観的に見るべきだわ。そしてその幼稚な頭をどうにかしなさい、このブラコン。」


リナ「うるさいです…宮本さんが何と言おうと、リナはお兄ちゃんが好きなんです…誰にも取られたくないです…」


鳴「取られたくないの前にあなたはもう既に取られてるのよ。確かに今は彼女作る気ないみたいだけど、それでもあなたにチャンスはないわ。」


リナ「そういう宮本さんにもチャンスなんてないと思いますけど?誰もストーカーなんか好きになりません!」


鳴「ストーカーストーカーうるさいわね。それに私は三上君のことを恋愛対象として見ていないわ。」


リナ「嘘つかないでください!いつもお兄ちゃんの側にいて絶対好きに決まってます!」


鳴「確かに出会いたては気になってはいたけど、彼は彼女作る気ないみたいだから、今は特にはね。それにハルの気持ちを考えたら、私が頑張ってアプローチしても仕方ないわ。」

それに私は…もう…


リナ「ハルさんはお兄ちゃんに恋をしてるんですか?」


鳴「そうね。あの可愛さなのに恋愛したことないみたいだから、ハル自身は自分の気持ちに気づいていないみたいだけど。」


リナ「なら今すぐにリナをお兄ちゃんのところに帰らしてください!二人が付き合うとか絶対嫌です!」


鳴「黙って。よほどのことがない限り、あの二人が今日付き合うってことはないから安心しなさい。」


リナ「けどそれでも…」


鳴「だから黙れって言ってるの。ハルの邪魔をしたら殺すわよ。」


リナ「・・・でも邪魔してきたのは…宮本さん達じゃないですか…」


鳴「あなたよく泣くわね。」


リナ「・・・」


鳴「まあ、たまたま遭遇してしまったから仕方ないわ。」


リナ「普通なら遭遇して終わりですよ…何で連れ去るんですか…」


鳴「私からすればあなたが邪魔だったからよ。まあそんなことはいいから、あなたを帰す前に一つ約束をして欲しいのだけれど良いかしら?」


リナ「約束ですか…?」


鳴「そうよ。今後三上君とデート禁止。束縛も禁止。彼が女の子といても怒るの禁止。どう?」


リナ「は、そんなの約束出来ません!ってか無理です!嫌です!」


鳴「だと言うと思ったわ。仮にこれを約束してもあなたは守ることは出来ないわ。そもそも一緒に住んでる時点であなたは彼のことを好きでい続ける。」


リナ「もちろん好きに決まってます!」


鳴「だから、あなたに守って欲しい約束は、ハルの邪魔をしないこと。今まで通り他の女には好き勝手嫌って良いし冷酷な態度をとっても全然構わない。邪魔するのも自由。けどハルのことは邪魔をしないで。ハルと三上君が一緒にいたら、ただ見ていなさい。」


リナ「それは・・・」


鳴「その代わり私達もあなたと三上君の邪魔はもうしないわ。二人で何しようが構わない。デートに行っても良いし、家でセックスしてても何も言わないわ。どう?約束というより、ある意味取引的な感じかしら。」


リナ「・・・」


鳴「何、この約束も無理なの?はっきり言わせてもらうけど、これは守ってもらはないと困るわ。もし無理と言うのなら、これから先あなたを精神的に追い詰めて、ひたすらあなたと三上君の邪魔をするわ。どんな手を使ってでも。」


リナ「・・・」


鳴「別に難しい約束じゃないわ。あなたはいつも通りにしていなさい。ただハルの邪魔をしないこと。もちろん三上君が義理の妹であるあなたを選ぶと言うのならこっちも潔く身を引くわ。」


リナ「・・・わ…分かりました…」


鳴「本当に?約束破ったら殺すわよ。」


リナ「も…もう分かりました!約束しますー…」


鳴「そう。ならよろしく。」


リナ「だから…ころ…す…とか…・・・・・」


鳴「ほんとよく泣くわね。もうあなたに用はないから帰って良いわ。けど三上君とハルはまだデート中だから邪魔しないようにね。もう約束のルールは始まってるわ。あ、それと、さっきの三上君の性事情の話、もし気になるなら彼の部屋行って色々探してみると良いわ。今時エロ本とかはないと思うけど、未開封のゴムとかはどっかにあると思うわ。何ならその見つけたゴムで彼を誘ってみるのも良いわね。処女を奪われてみなさい。」


リナ「・・・」


鳴「無視は酷いわね。まあいいけど。私は先に帰るわ。さよならリナちゃん。」


リナ「・・・待ってください。」


鳴「ん?何?」


リナ「宮本さんってもうそういうHなことはもう経験済なんですか…?」


鳴「あなた、私が処女に見える?」


リナ「…」


鳴「さよなら。」



一人で先に帰って行った鳴。

しばらくしてから、ようやく泣き止んだリナも店を出た。



ーーーーー


リナ「お兄ちゃん…」


冷「ん?何?」


リナ「あのね…」


冷「うん。」


リナ「一緒に寝たい…」



えっ、

えーっと…



は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ