ある日の一日
「おはよう」
なんて気持ちよく起きられる訳は無くて、
「コーラリーお嬢様!いつまで寝ているつもりですか!」
と私の朝は世話係のシーナによって叩き起こされた。
嫌々起き、急いで食卓へ向うと家族がもう待っていた。
「おはよう、コーラリー」
「おはよう」
「おはよう」
「おはようございますお父様、お母様、お兄様」
と軽く挨拶を済ましてから、朝食が始まった。
今日のメニューは、焼きたてのパンと具だくさんのトマト
スープ、スクランブルエッグ、サラダだ。
いつものペースで食べていると、兄のルウファスはもう食
べ終わっていた。お皿には粒すら残っていない。
「ルウファスは、ほんと速く食べるわね。ダルクはこんなのろまなのに」
「うぅ。何も反論できない」
「父様と母様は本当に仲がいいですね」
「そうだね」
母様が父様におもしろ半分で嫌味を言い、父様は、その言葉に精神的
ダメージを浴び、兄様と私が二人とも仲良いいねと言って丸く収める
のがお決まりのパターンだ。
「そんなことより、今日お茶会の招待状が来てたわよ。1か月後だから
急いで、準備をしなきゃいけないわね。「ドレスはどんなのがいいんだ?コーラリー
だったらどんなのを着ても一番だな。アクセサリ」
「ダルク、少し黙ってて、ね」
母様が父様を抑えると会話を続けた。
「相手はミーファ王女様よ。せっかくのお茶会なんだから楽しんできてね。」
ミーファ王女は、私と同じ15歳で、茶色のくりくりとした目、赤色のふわふわと
した髪を持っていて私に懐いてくれているとても可愛い子だ。
こんな何気ない会話が毎日続く。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇☆
・誤字脱字があったらすみません
・よろしくお願いします!