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オーガドライヴ・ストラグル  作者: 鳥烏うp
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intro

初投稿です。まずは導入ですね。まだあまり勝手がわかってないので誤字脱字やアドバイス、何か至らぬ点がございましたら是非ともご指摘よろしくお願いします。


アナタは今「飢え」ているだろうか。

何も字面通りに食物に対するものでなくとも構わない。異性に、睡眠に、権力に、大金に、才能に、休息に、労働に、平穏に、非日常に、とにかくアナタを欲求不満たらしめる、現状への不服はあるだろうか。

何一つとしてない、と豪語できる人間はおそらく0に等しいだろう。俗から脱却し悟りを得んがため禁欲的な日々を生きる修験者であろうとも、言ってしまえばそれは悟りの境地に飢えているということなのだから。

だが実際には、その宿痾(しゅくあ)の如き飢えに折り合いを付けて大半を封じ、身の丈に合ったものだけを身の丈に合った形で発散する人間がほとんどのはずだ。

人間を群体と見るならば、それはとても賢くそして正しい処世術。社会という名の巨大機構を動かす人間という名の歯車の歯は必要以上に飛び出てはいけない。求められるのはあくまでも量産品、個性は可能な限り削ぎ落とされるべき要素なのだ。

ゆえにそんな生き方を嘲り否定することはできようはずがない。

その揺るがない事実を踏まえた上で、あえてここで異を唱えてみよう。

自分の底でいつも変わらず熾火のように燻る飢えに灰を被せて抑えるのではなく、逆に油を注ぐように、妥協をせず折り合いをつけず諦めない、そんな人間は狂的であれど確かな光を放っている。

それがどれだけ強く欲していたものだろうと関係なく、食らい手に入れ至っても、足りない足りないまだ足りない、満足にはとても能わない。処世術など知らぬ存ぜぬ。愚かな子供だと呼ばれ謗られた時分と根底の部分では何も変わらず、そして昔と同様に非難されようとも決して動じずありのままの自分で不撓不屈(ふとうふくつ)に己の飢えへ狂奔できる、そんな一種の「餓鬼(ガキ)」こそがひいては世界を革えることができるのではないだろうか。




――――これは、飢餓へと殉ずる運命(さだめ)を負った、若き「鬼」達の物語。



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