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戦の準備

珠光よ!

最近は悩みの多い年頃になったわ

え?

まだ赤子じゃないかって?

赤子には赤子なりの苦労があるのよ……


今日は戦の前の段階について軽く説明するわね

基本的に戦は突発的にはこの頃は起こっていないわ

理由なのだけど、それは常備兵が居なかったからよ

え? 兵士はいるじゃない?

あの兵士たちは一年中兵士じゃないのよ

普段は農作業をする農民

平時は門番や城兵の役が順番に回ってくるの


でも戦をするには受けまわりの兵士だけでは足りない

だから徴発するの


ただこの徴発もお父さんが一括でするわけじゃなくて、各地域の領主(部下)が決められた数を集めて集合することで成り立っている


だからすぐには集めることはできないし、長期間の徴発は民への不満の材料にもなるのよ

まあこれぐらいを基礎知識としてぶち込んでおきなさい!


==============================

<大内館 当主の間>

「珠光、儂は今から戦なのだ、しばらく会うことできぬ」


まあわかっているわよ


「面倒は貞子に任せておる、誰かおるか?」


「はは!」


ほんとにすぐ来るわねえ五郎(愛人)


「乳母は見繕っておるか?」


「はは! 私の叔母を」


「おお! 五郎の親類か! それは安心だ!」


お父さん……


「殿、話は変わりますが、出陣は?」


「うむ、明日、内藤弾正忠の到着を待って全軍の出立だ!」


「杉伯耆守殿は?」


「うむ、九州は常に不安定だからな、彼の地を開ける事は出来ぬ」


「確かにそうですね」


うーん、この手の話は頭に地図が入ってないと難しいかな……

でも、この時代の地図ってかなり適当だったような、それで戦術建てるのは危険じゃないのかな……

まあ、ほかの家も同じことなのだろうけど


「む、珠光何やら難しい顔をしておるぞ」


あ、顔にでてたかしら


「殿、流石に幼子ですよ」


「そうなのだがな、不思議と儂にはこの子がすべて理解しているように思えて仕方がないのだ」


すべては理解できてないわよ、お父さん


「まあよい、此度は公方様に謁見し京の平和を取り戻せばよいだけ!」


「そうですね」


お父さんと愛人はすごく生き生きした顔をしていたわ

ちなみに今は宵の迫る時間

私は眠くて寝たけど


何も聞かなかったことにするわね



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