大内家親子会
珠光よ!
ここでちょっと御用商人について話しておこうかしら
名前は聞いたことがあるかもしれないけれども、御用商人というのは大名が抱えていた商人のことよ
商人達は抱えられてる大名に色々と便宜を図ることで、大名は商人に対してある種の特権を与えたわ
その代表例が商人司とか商人頭とか言われているもの
某立志伝で商人ルートを選択すると目指すものの一つね
これにつくとその町、地方における徴税権や定期市の開催、座における特権を持っていたり、言わば商人のまとめ役としての地位が保証されたわ
これを任命できる力を大名が持っている場合に限るけれどもね
弱小だと町一つ納めているのがやっととかもあるし、その場合周囲の大名の御用商人を締め出しらどうなるか想像できるかしら?
まあ、それをしてしまって滅んだ大名といえないような土豪とか地侍とかも居たっていうけど……
この時代において経済論を理解できていたのは商人を除いてごく少数と捉えるのが正しいわ
だから、信長は大きくなれたし……って話が逸れたわね
因みに大内家が抱えている御用商人は赤間の佐甲氏・伊藤氏
あとは博多の神屋氏とは関係が深かったわね
大内の財源は奪取された大森銀山と、朝鮮との勘合貿易によって成り立っていたといっても過言ではないのよね
大内は他にも商人を優遇したり、職人を保護したり文化面においての力の入れようは城下町が小京都と呼ばれるぐらいだからね
……大寧寺なんで起こったのかしら
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<大内館 当主の間>
「しかし、珠光よ大三島に経済拠点を作るのはいいが……瀬戸内は本当に捨てるのか?」
お父さんは、わかっている顔をしながも私に再度念押し
「いいとおもうよ、あきはもうり、せとうちはむらかみ、すおうはすえ、ながとはないとう、ぶぜんはすぎ、むしろきれいじゃない?」
そういうと
「ははは、毛利、村上は我らの家臣ということか!」
「なにかおかしい?」
「いや、そうではない、それは間違いないのだ、しかし奴らは自立意識は高いぞ?」
「しょうじき、ねんぐさえこっちにおくるのならこまかいことはもんだいないとおもうの」
そういうと、母上が
「ふむ、ならその者らが勝手に動いた時は如何いたすのじゃ?」
「なにごともたいぎめいぶんがあればもんだいない……」
「その通りだ珠光、それさえあれば力でねじ伏せ、外交で抑え込むこともできる」
「お前様、本当に珠光が来てくれてよかったの」
「貞子……」
「武力に頼るものが多い家中でこの手の話ができる者が身内におる、その意味は大きいのではないのか?」
え?武断派のこと?
でも、文治派がいるんじゃ……
「珠光、家中といえど一枚岩ではない、先日陶の葬儀があっただろ? 奴は武力を以て大内の威信を高めた。 基本的にはこの時代においてそれ以外の功績というのはあまり評価されぬ、故に相良らには辛い思いをさせているのも事実なのだ。」
相良遠江守武任
お父さんの右筆でその行政能力を買われて従五位下に叙位され、評定衆にも列せられたわ
後に陶晴賢と出雲遠征に対して否定的立場をとった
出雲遠征が大失敗に終わったため、お父さんより重用され後の大寧寺の変につながったともいわれてる人物よ
「しゅごだいみょう……しゅごだいがつよすぎるのよ」
「いまのところ五郎は理解を示してくれてはいるが、奴の家中は武断派だからな。楽観もできないのは事実」
「もう、しゅだんはおおくないよね?」
「何がある?」
「ぶしょうでも、そのけらいでもない、のうみんにいくさいがいのおんけいをあたえるの」
「そういう事か……だから鶴なのか」
「ええ」
お父さんも大大名、私が自由に使える手足がないということを理解しての発言
そして、鶴は神官の家系
この時代の神・仏に対しての認識は現代以上に身近で畏れ多いもの
それに最も近い神職の人々は畏敬の対象でもあり、頼れる存在であった
「貞子、お主も大変だな……」
「いやの、お前様。 新たなことをすると言うのは気分が高揚せぬか?」
「「………えええ!」」
万里小路貞子
母上は、アクティブ系女子だったようです




