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世界は少女を(4)



新年明けましておめでとうございます。

今年は戌年ですねー(だからどうした)

読者の皆様がわんだふるな1年になりますように(来年になったら黒歴史確定の一言)







華宮桜視点





「貴方が………?」





固唾を飲み込み、天鏡さんの返答を待つ。

だって、神様に愛されてるなんて信じられなかった。むしろ、嫌われていると信じていた。







唯一無二の肉親ハハを奪われたあの日から






「あなたが………やっぱり、ないしょです。」





TV番組なら出演者がこけるシーンだけど、残念ながら私は「へ?」みたいな顔をしてしまった。

え、そんなのありてすか?





「そ、そこは重要なところなんじゃ…?」



「黙れ単細胞、単細胞は単細胞らしく「あ、私…神様に愛されてたんだ!ラッキー☆」みたいなノリで流せよ。」



「理不尽です!理不尽です!」





流石に私そこまで馬鹿じゃない……筈





「すべてをしろうとするのは、ひとのこのわるいくせですよ。」





私が亜嵐さんに抗議していたら、静かに、静かに諭す様に、天鏡さんは話した。





「しんじつはけっして、あなたにうそをつきませんが





ーーーあなたをしあわせにするとも、かぎりません。」





…頭に流氷を落とされた気分だった。




……いや、違うの。





そんなこと分かっていた。

そんなこと理解していた。

黒乃から語られたお義父さんの歪んだ愛を知ったあの時から

天鏡さんから語られた黒乃の歪んだ愛を知ったこの瞬間から








もう……





ーーーー




亜嵐視点




ーーー誰を信じていいのか、分からない





って顔をしているな、と華宮桜こと単細胞を見上げながら俺は顔を歪めた。





此奴は可哀想なほどバカで、可愛そうなほど純粋だった。だから、あのぬらりひょんを信じ、黒乃に利用されそうになるんだ。





妖は、お彼岸太夫に狂わない





これは真実だ、本来ならばお彼岸太夫に妖は狂わない。なのに、この世で厄介な妖共ヤツラがお彼岸太夫に惚れちまった。





疫病神に、ぬらりひょんに、死神に、サトリの落とし子ときた。





四大古妖が2妖いる時点で頭が痛くなりそうなのに、なんで厄介な奴等が更に加わるんだよ。普通の妖いねえのかよ。





……いや、コイツらに消されたのか。




華宮桜は動かない。瞬きひとつしないまま、俯いている。

…静かな時が流れる中、怒涛に語られる真実に困惑し、思考が停止した華宮桜は気付いてないんだろう。それとも、自分の体質が分からないのか。





さっきまでの話で疑問に思う事が、もう1つあるだろうが。





ーーーお彼岸太夫に狂うのは不幸体質の人間だ。幸福体質の人間は不幸体質に陥るだけだが、不幸体質の人間はもう陥る場所はない





これは事実であり嘘でもある。考えれば分かることだが、不幸体質に陥った幸福体質の人間はお彼岸太夫に狂うのは時間の問題だ。





ようは、お彼岸太夫に狂わない人間はこの世にいない筈なんだ。





……本来は





ーーー正確に言うなら、てめぇはお彼岸太夫には絶対に狂わない唯一無二の存在






…これだと、単細胞の彼奴には分からなかったか。






正確に言うなら、不幸体質でありながらお彼岸太夫に絶対に狂わない唯一無二の存在







こう言ったら、伝わってたか。









次回予告を真面目にします

なんか急展開の筈←





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