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咎人(4)



あれ、今何日だっけ⁇←

1週間に1話ペース戻すので‼︎

本当に申し訳御座いませんでした‼︎






修道院昭道視点




「とりあえず、言いたいことはあるか?」



「…………」





風紀室には俺と雪乃静だけという、なんとも異質な空間の中、雪乃静を連行……連れてきた風紀委員は酷く蒼褪め、口元を覆いながら出て行った。

おい、ドアは開けといてくれないか。此奴が妖力を放出し過ぎて氷点下並みの寒さなんだ。そもそも何故口元を覆った、鼻水が凍ったのか?





「……………」



「……………」





沈黙も加えて心も身体も凍えそうだ。












そもそも、こんな状況になったのは数時間前の出来事のせいだ。





俺は書類の判押しをせっせとし、それと同時に学園の不可解な事件の数々と学園設立から起きている奇妙な現象を調べ、出来れば関わりたくない、出来たら絶対関わらない生徒会の奴等、特にあの紅海クソと情報交換を行い、胃薬を常備しながら働いていた。






「そんなある午後、書類の山に埋もれていた風紀室の扉がとてつもない音を立てて開いた。」





そうそう、あんか開け方をしたら扉が壊れると怒った記憶がある。





「1人の風紀委員オトコが息を切らしながら報告した。」





ああ、なんとも辛そうな息を吐いていたから水を入れてやったんだ。





「「775室にて爆風……!中に生徒会書記、雪乃静が倒れ意識不明!」お爺さんは慌てて風紀室を出て………」



「誰がお爺さんだ。」





妙な歌物語を披露していた咒の耳を引っ張り、近くに待機させる。あまりの寒さに逃げようとしたので首輪を付けリードを掛けた。





「そして、部屋に入ったらお前は倒れていた。最初、お前は攻撃された側だと思っていたが…違和感に気付いた。そうだろ、咒。」



「わん。」



「まず、部屋の主がいないこと。華宮桜は今学園にいない、在原菜々子は補習中、咲良田杏は







ーーー現在、行方不明だ。」



「わんわん。」



「その時点ではまだ、お前は侵入者に攻撃され無様に監視対象を拐われてしまった間抜けな男だったが」



「くうぅぅん……。」



「部屋の空気に散らばっていた妖力の中から、僅かながらぬらりひょんの妖力が混じっていた。



ーーーにも関わらず、雪女オマエの妖力はない。」



「キャウン!キャウン!」



「うるさい!」



「理不尽!!」



「……………」





ここまでノーリアクションだと苛立ちを超えて清々しいな。





「…………つまり、だ。お前の妖力がないという事は、お前はあの場で戦闘をしていない、と断言出来る。」



「じーーーー。」



「だが、咲良田杏は現在、お前が監視している。………まさかとは思うが、監視はします、だが保護はしない……とでも言うつもりか?」



「じとーーー。」



「擬態語を音にするな!」



「目線で訴えただけっス!」



「………………」



「俺、あの後ちゃーんと杏ちゃんの部屋に行ってきたんスよー?あの爆風は誰がやったのか調べるために。」





そう言いながら咒は青い宝石のような鱗をポケットから取り出す、……その鱗には見覚えがあった。





「………へえ、彼奴はまだ、龍の力を使えたのか。」



「うわイインチョ、ゲス野郎の顔してるっス。」



「黙れ咒……あの男は只の蛇に成り下がった身だというのに、まだ使うのか。」





なんとも哀れだと思いながら咒の手から鱗を奪い、その鱗を窓から射す光に当てる。











「……咲良田杏の居場所が分かったぞ。」





次回は……

副会長か、風紀委員長かのどちらかの視点です。

多分←



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