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それはまるで



今回短くなっちゃいました。

ごめんなさい。


友達について考えている作者さんです。

私、友達に人外とヤンデレが好きなこと話してなかったんですよねー

たまに、普通の恋愛小説オススメされるのが辛くて

読んでみれば面白いんですけど、物足りないんですよね。

2次元が好きな子は沢山いるんですが、ケモミミだけじゃなくて人外自体が好きな子がいなくて


けど、唯一、理解はしてくれないけれど腐った女の子の友達が話を聞いてくれたのは嬉しかったですね、理解はしてくれませんでしたが←


腐った女の子って理解してくれなくても守備範囲が広いからなんでもばっちこーいみたいな感じで受け止めてくれるんですよね。


そう思ったら友達って良いですよね。特に秘密を共有できる友達


長々と話して申し訳ありませんでした。



ではでは







???視点





夢だと思った





そうだ、俺は夢現ゆめうつつになっているだけだと、夢幻ゆめまぼろしを見ているだけだと、……此処にお彼岸太夫がいるわけないと確信していた。





俺は婆さんを嫁にとる前、…まだ狩りの腕が半人前だった頃…とある女と恋に落ちた。






その女は雪のように白い肌が印象に残るが、言っちゃ悪いがそれしか褒める要素が無かった。





細い目、それに相反したふっくらすぎる頬、あまり整っていない太い眉におちょぼ口……その顔は、言うならオカメってやつだろう。








そんな女に惚れた理由は、顔だった








え?意味が分からないって?





それは追い追い分かる事だから黙って聞いておくれ。





その女は雪女だった。





雪女…それは雪山に迷い込んだ男を惑わし誑かし交わり、凍死させる。……恐ろしく美しい妖






だが、雪女が美しいのはまやかしだ






雪女には、《雪化粧》という能力がある






その能力は顔に氷の仮面を被す能力






つまり、雪女が美しいのはその仮面であり、雪女自体は美しくないのだ







ならば、何故その能力を使うか








それは……雪女は本来、醜い妖だからだ








その醜さを誰かに嘲笑われたわけでも、同情されたわけでもない







ただただ、認めたくなくて




美しくない自分が惨めで




醜い女を鼻で笑う男が恨めしくて







その醜さを隠すように、雪女は《雪化粧》という能力を得た








だけど、所詮は氷の仮面








熱に負け、太陽に負け…まるで化けの皮が剥がれ落ちるように本性があらわれる






それを恐れた雪女は、この真っ白な雪しかないように見える雪山を住処にした。







………話がそれたな







俺が恋に落ちた雪女は《雪化粧》をしていた。




その美しさに、その可憐な容姿に








…その〈仮面〉に恋をした








初めて会った時

その雪女は獣の罠に引っかかっていた

その雪女は怯え、如何する気だと目で訴える







俺は一目で恋に落ちた




そして、この恋が叶わないと知る






雪女はよっぽと怖かったのだろう






雪女はまわりの木々を、雪を、氷に変えていた







それほどの能力があるなら、その罠を凍らせて壊してしまえば良かったのに







混乱で頭が回らなかったのか、それとも単純に阿呆だったのかは








俺だけの秘密にしておこう








俺は雪女を逃した






盲目な恋に落ち、俺は雪女を逃した







まさかそれが、鶴の恩返しのように




俺の住処にやって来た時は、驚きで戸を一度閉めてしまった







……んー、若さ故かな







その雪女は俺を甲斐甲斐しく世話した




だけど、その半分は色々とやらかしていた





味噌汁が凍ったまま食卓にでてきた恐怖は今でも覚えている

暖かいはずの風呂がいつまで経っても水風呂で軽く三途の川を泳ぎそうだったのを覚えている









だが、幸せだった








父は穴いらずに殺され、母は流行病に殺され




天涯孤独だった俺には








幸せすぎる生活だった








…………








それは、本当に突然だった






不吉な吉凶もない




吹雪が襲った訳でも、雪崩がおきた訳でもない









雪女が、血塗れで帰ってきた




最初は、雪女の血だと思い、慌てたが




雪女の身体は氷で出来ており、血は無いと言っていた事を思い出し








その血が




返り血だと







嫌でも…気付いてしまった







「……全てを捨てて、私と逃げて。」







その言葉を聞いた瞬間







俺は雪女の手をとり






何も持たずに








村を出た











次回は、お狂ちゃんが回想に出てくると思います‼︎




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