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異世界からの超能力者≪ワールド・イズ・マイン≫  作者: 馬場っちーにょ
フレア大陸の冒険
7/27

運命の旅立ち~3~

すみません。

訳あって、少し遅くなりました。

毎度毎度見てくれている人本当にありがとうございます。

感謝感謝です。


それでは本編をお楽しみください。

「ヤバい。地図と方位磁石を買い忘れてた」

 今から旅立ちますよとか言いながら一番の必需品(ひつじゅひん)を忘れていた。

「地図? なんで地図なんですか?」

 心さんがなにか言っているが、天然発言だと思うから無視。

 しかしどうするかな? それらを売っている店も知らないし

 第一、全ての買い物でお金はすっからかんになっている。

「どうするかな。本当に」

「お困りのようですね」

 本当に困ってますよ…………って。

「!?」

 声のある方を振り返るとローブを被った人が立っていた。声からして男性だろうか?いや、今はそれどころではない。

 僕は心さんの前に立ち庇う仕草を取る。

「待て待て。そんなに身構えるな。別に怪しいものじゃ………………………………すまない」

 なんか、謝っちゃってるし。

 自分でとりあえずフォローしたものの改めて自分の姿を目にして無意味な言い訳に気付いたらしい。

 あーあ。いい大人が(ひざまず)きながら頭抱えてるし。

 まぁ、とりあえず話だけは聞いてあげようかな。


「それで、僕らに用ですか?」

「よくぞ聞いてくれた!」

 ローブの人は、それを待っていたかのように思いっきり立ち上がりながらヒーローじみた台詞を叫ぶ。

「行こうか。心さん」

 前言撤回。話聞くのも面倒くさそうだ。

「ま、待ってくれ。話を聞いてくれ〜〜〜〜」

 僕は足を止めて正論をぶつける。

「僕は用件を聞いているんです。時間がないので早くしてください」

 でないと日が暮れる。

 男は涙ぐみながら、

「わがっだ。用件(ようげん)をのべるがら待ってくだざい」

 土下座をしていた。

 大人のプライドというのは無いのか。この人には。

 でも、最初っからそう言えば済んだ話だから詫びる必要なし。

「それで、何のようですか?」

 僕はもう一度話を振る。

「実は君たちにこれを渡そうと思ってね」

 ローブの人は、凛とした態度で胸ポケットから筒状の入れ物を取り出した。

 どうでもいいけど嘘泣(うそなき)きだったんじゃ………………。

「拓斗くん。これ地図ですよ!」

「へ!?」

 いつの間にか心さんがそれを受け取り入れ物の中を確認していた。

横から覗き込むと確かに紙には四つの大陸が描かれていた。

 東側に九州を逆さにしたような形の大陸。

 その隣には、とてもでかい大陸|(形は本州を鏡に写した感じ)と小さい大陸|(形はアメーバ)があり、一番左には手裏剣みたいな形の大陸が描かれていた。

 ナムスって日本列島の形に似てるな。

「ちなみに、君たちの現在地はここ。そして、悪魔の最新部がここだ」

 ローブの人は、最初に一番右の大陸の右上の方を指さし、そのあとに手裏剣型大陸に指を止めた。

 地図表記によると僕たちのいるところが『フレア』、小さい島が『オンプスタート』、一番でかい大陸が『マジスティ』て左隅のが『デビルダーク』という大陸名らしい。

 お世辞でも、ネーミングが良いとは言えない…………。

「しかし、どうして僕たちのってあれ?」

 地図から頭を上げると、ローブの人の姿がなかった。

 心さんも僕の不思議な声に地図から目を外して、ローブの人を探して――――

「拓斗くん、村の出口はあっちみたいです」

――――いなかった。というか、クウガ! お前も心さんと一緒に出口探してんのかよ!


 でもまぁ、村を出ようとしているのは事実だし。

――――――それに。

「どうでもいいしね」

「? なにがですか?」

「いや、なんでもない。行こうか」

 地図をもらえたことはありがたいが実際あまり関わりたくない人だったから彼方(あちら)の方から消えてくれたことはかえって好都合だ。

「………………」

 後ろから涙ぐましい感情を感じ取れたけど気にせず、僕たちは村を出るために出入り口を目指した。

 

 そして、三十分後。

『頑張ってくださいね』

 村人の声援を背に受け僕たちは村を出たのだった。

 なんで、三十分もかかったのかは僕が英雄だからという理由から察してほしい。


次回から

『第5話 荒野の道は波乱が一杯!』

になります。

お楽しみに!

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