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異世界からの超能力者≪ワールド・イズ・マイン≫  作者: 馬場っちーにょ
フレア大陸の冒険
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第4話 運命の旅立ち~1~

この前の予告通り、話数を分けました。

文字数が少ない分読みやすいと思います。

というか、早く出しすぎかなですね・・・・・・・・・・・・。

嬉しいけどね。

 しばらくして僕と心さんは男の人に諸注意をされてから建物を出た。

 お昼にはまだ早いぐらいである。

「あの…………」

 なら先に手荷物を買い揃えるかな。

「…………たく……」

 なるべく、軽装(けいそう)がいいよね。移動とかも便利だし、第一邪魔にならないし。

「拓斗くん!」

「ん? どうしたの心さん」

 笑顔で答えながらも実際は何かを言おうとしているのかは分かっていた。

 ちなみに心さんは薬草が入った籠二(かごふた)つを前と後ろに背負っている。 重くないのか。それ。

 まぁ、原因が俺の肩に乗ってるやつだから。

 言葉を待っていると案の定予想通りの台詞が飛んできた。

「そのモモンガさんは何ですか?」

 心さんは僕の肩を指差しながら尋ねる。

 そう、モモンガが乗っているのだ。

「何って言われても……」

 説明が難しいというのが本音だ。なぜなら……任務の間で残り一体倒せば任務完了という場面で出会ったからだ。



 それは僕が男の人との通信を切ったときだった。

「さて、どうしたものかな」

 そのように自分に問いながら、辺りを見渡した。

「お、なんかいるな」

 たまたま、真正面の山の(ふもと)付近に動く影を発見。

 最初はモンスターだろうなって思いそっと近づくと様子がおかしいことに気がついた。

「………………ん?」

 先程のモンスターたちと違い襲ってこないし、こちらを見向きもしない。

寝てるのだろう。おそらくは。心さんも任務完了して待っているっていうし早く戻るとするか。

 そのような考えに行き着いた僕は、早々と右手をつき出して呪文を詠唱しょうとした。

 しかし――――

「……き……きゅう」

 どこからか、鳴き声それも弱っているような感じの声が耳に入る。

「え!?」

 右手を素早く戻して、周囲を見回すものの何もいない。

 幻聴(げんちょう)かと思って先程と同じように右手を上げる。

「き………………きゅう」

「また!?」

 しかも、今の声は確実にモンスターのいるほうからだ。

 まさか、そんなわけは………………

 おそるおそる距離を詰め寄ると、とんでもない光景が写った。

「!?」

 モンスターだと思っていたところにいたのはモモンガだった。

 理性がしっかりとしていたら「なんでモモンガ?」などとツッコミを入れているがそれどころではなかった。

 急いで水を(すく)うようにモモンガを手に取ったのだ。



「…………それで?」

 心さんが心配そうにこちらに促す。

(皆さんに説明している最中に心さんにも説明していたのです。ややこしくてすみません by作者)

「その後、怪我(けが)を能力を使って治したらなついてしまって、ゲームの外に出す方法を聞いて」

「その子を連れてきたのですね」

 僕の言葉を継いで心さんが結論付けたことに対して頭を縦に振る。

 僕らが考え込んでしまっているのに、モモンガは僕のほっぺに頭をスリスリしている。…………くすぐったい。

「まぁ、いいじゃないですか」

 心さんが口を開いた。

 それと同時にモモンガは僕の肩から心さんの肩に滑空かっくうした。

「もう、すっかりなついてるのに離ればなれにするのは可哀想ですしね」

 心さんは僕の方を視界に収めながらそう言葉を投げてきた。モモンガはさっき僕がされたように心さんのほっぺたにスリスリしていた。

「で、でも拓斗くんもしっかりとお世話してくださいよ」

「…………」

 心さんの言葉にぎこちない笑みを浮かべる僕。

 彼女が優しいのは知っていたが、なんかこの絵図『子供(ぼく)をなだめるお母さん(心さん)』て感じだなと思い、僕は落胆してしまった。

「さて、心さんは食材を探してきて」

 いつまでも落胆している訳にもいかないので、気持ちを切り替えて心さんに頼んだ。

「拓斗くんは?」

「小道具の準備をする。まぁ、食材の新鮮さとか分からないし」

 調理は愚か食材すら触ったことがないなんて口が割けても言えない。

 そんなことはつい知らず心さんは「分かりました」と言って、その場を後にした。

 僕らの世界と変わらない光景だから八百屋を探すのだろう。恐らくは。

「じゃあ、僕も急ぐかな」

 僕は、雑貨屋を探すことにした。

 村なのだから雑貨屋なんて探しても見つからないとこの時はまだ、気づいていなかった。


 心さんと別れて、十分後。

「雑貨屋があるわけないよ!!」

 今更のように気付く僕がそこにはいた。既に怒りを通り越して自分に呆れてしまう。

「しまったな。どうしょうかな」

 今は、小道具を手に入れる方法を考えないと。

「………………あ」

 考えに考えて一つの結果にたどり着いた。

「そういえばあった。そんな任務」

 僕は素早く今来た道を戻った。

 一つの答えがあるところに向かうために。


続きは・・・・・・・・・・・・・・・出来るだけ早くします。

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