荒野の道は波乱が一杯!!~5~
お待たせしました。
いや~バトル系を書いたことがないから焦りましたよ。ホントに
まぁ、楽しんでください。
『ち、怯むな! 戦え!』
どこからか声が聞こえた。
恐らく、敵の中心だろう。
「モンスターと戦ったときは抵抗なかったけどな」
流石にいまの一言で人間相手だとわかる。今まで、拳を使った喧嘩とかをしたこともないから正直怖い。
でも………………。
「こんなところで負けたら、名が廃る!」
村のたからを託してくれた人たちに顔向けが出来ない。
「シャッハー」
「!?」
突然の奇声と同時に前から男が剣を振りかぶっていた。
「くっ!?」
避けることは出来たが、かなり危険な状況だ。
僕は後方に跳び、男と対峙するように立ち位置につく。
男は、ヒョロっとした長身で顔は細長く気味悪い笑みを浮かべていた。
「僕になんのようですか?」
「てめぇには用はねぇ。用があんのは後ろのテントの中の女だ」
声的にさっき叫んでいた男の人だ。
「なんですって!」
心さんが狙い? なぜ?
まぁ、なんにせよ。
「彼女は渡しません!」
「まぁ、てめぇをボッコボコにしたあと拐ってもいいがな」
男はニィと気持ち悪く微笑みながら剣をもう一度振りかぶった。
剣などの武器を持っていない僕は避けることしか出来ない。
「どうしたどうした? そんなもんか?」
男は問答無用に降り続ける。
それを避ける僕。相手の隙を見抜けば………………。
「因みにな、テントの方には俺の仲間が行ってるんだよな」
「な、なに?」
「完全に俺だけを見ていたな! 大口を叩いていたのが聞いて呆れるぜ」
男が大笑いをしているが、僕にはどうでもよかった。
「まぁ、結構頑張った方じゃねぇか? さっきの砲台を破壊したのもバズーカみたいので破壊したんだろ? 流石にあのときはよくやったと思うよ」
「………………」
「まぁ、最後の詰めが甘かったな」
「…………」
「今ごろは、仲間が女を捕えているだろうな」
「…………」
「なめて終わるような奴ほど顔がおもしれぇよな全く。いまのお前みたいな」
「…………今、何て言った?」
「あぁ? だからなめて終「(ストーム)」わるような奴ほど顔が面白いって言ったんだよ」
「……言いたいことはそれだけか?」
「あぁ!? なんだよ!?」
「なるほどな、大体分かった」
「だから、なん―――
ボカーン。
「!?」
突然の爆発音に男から笑顔が無くなった。
無理もないだろう。
だって、テントの方向から音が聞こえてきたからだ。
先程まで岩かげだった場所から煙がたっていた。
「てめぇ! 何をした!」
完全に焦りが出ている。
「あぁ、いい忘れてました」
「はぁ! なにをだよ!」
「僕って超能力者なんですよね」
「………………は? 何を言って――――
「まぁ、知らなくて当然ですよね。さっき、砲弾を爆発させたのを武器を使ったとか言ってたし」
「それがどうした!」
完全に逆ギレ気味な男に言ってのける。
「あれ、僕の能力の火球なんですよね」
「………………はん。そんなハッタリがあってたまるか!」
「ハッタリ…………ね」
とか言ってるわりには顔が蒼白になってるけど。
「大体、そうだからと言ってもあれは関係ないだろ!」
そう言いながらテントの方を指差す。
「あぁ、あれは隕石乱舞。たくさんの隕石を降らせるように呪文を唱えました」
「…………いや、唱えてねぇだろ」
やっぱり気付いていなかったか。僕は答え合わせをするように男に聞く。
「貴方は僕に何て最後に言いましたか?」
「なんだよいきなり」
「いいから」
「なめて終わるような――
「ストップ!」
「だからなんなんだよ!」「まだ分からないのですね。なら、上から四文字を取って読んでください」
「なメテオ…………!?
「ストーム。お気づきですね」
「てめぇ!」
「怒らないでください。自分で呪文を唱えたんですから」
「〜〜〜〜っ! でも、良かったのか? あれだとテントも粉々だぞ」
「そこのところは、自分の目で確認したらどうですか?」
「なに? …………!!!」
男は視線をテントの方に戻して、焦っていた。
まぁ、テントが無傷だもんね。絶対世界のおかげで。
さて、もう戦わなくてもいいね。
「お、おい勝負は――
「もうつきました。上を見てください」
「う、上だと?」
「今回はこれぐらいで勘弁しておきます」
男は僕の言葉には反応せず悲鳴をあげていた。
理由は簡単。
皆さんは気付いていただろうか?
僕が『隕石乱舞』を唱えていたことに。
気になったら確認してください。結果的には詠唱の能力が発動して隕石が降ってきたわけだ。
男の人お気の毒に。
僕、超能力を使えて良かったって今更のように思う。




