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発見! 未確認生物

掲載日:2026/09/24

 ──150年ほど前のこと。



 ある国の探検隊が、遠い異国のジャングルで、人間に似た大型の生き物を発見した。

 これは世紀の大発見かと思いきや、本国の研究者はその話を信じなかった。



「噓松定期w」


「バズり狙い乙」


「PV稼ぎか?」



 しかし、しばらくしてから、その生き物の存在が確認され、生け捕りになった。

 当然、本国は大騒ぎになった。


 これは珍しい動物ということで、ぜひ買いたいと各国からコレクターが集まった。オークション会場には、まだ名前も付けられていないその生き物が、檻《おり》に入れられている。



 ──オークションが始まった。



「1ポンド出すぞ」


「いや、2ドルだ」


「3マルクでどうだ」


「4フランざます」


 皆、次々に値を付ける。


「さあ、4フラン。どなたか、もうありませんか」


 その時、誰か(・・)が勢いよく声を上げた。



「俺は(・・)5リラだ!」



 その声の主に、会場がざわついた。



 ──この出来事から、のちにこの生物は『ゴリラ』と呼ばれるようになった。 

参考文献:『霊長類の進化と歴史』(藤村書房 刊)

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― 新着の感想 ―
 オークション会場へ足を運び、飛び交う言語は同じなのに通貨が違うとレート換算もあって中々の難しさがありそうです。また、私は今パーティーの読み回りをしているもので、こちらは未確認ではなく二匹目のドジョウ…
 藤村 としゆきさん、こんにちは。 「発見! 未確認生物」拝読致しました。  探検隊の発見。でも、誰も信じてくれない。  ならば、生け捕りにするまで。  オークション。  5リラ。  会場も、…
なるほど。 お見事です。 つい笑ってしまいました。
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