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14-6 そして、園美島へ ⑥

 それからというもの、これまで以上に、その鍛錬のレベルを上げながら、指導をしていたエンピュラスは、日本人でありながら、これほど、武術や体幹の凄さなど、思った以上の素質に驚いていた。


 そこで、解放石エンピュラスは、この、琥珀こはくつばさのメンバーたちに、他にはないものを感じていた。


 それに、よく見ると、彼女たちは、日本人でありながら、その美貌のレベルは、とても日本人とは思えない。園美島の女性たちは、本土の女性たちとは、美人のレベルが違うのだが、彼女たち、琥珀こはくつばさのメンバーたちは、明らかに、その美しさが、さらに上を行っているのだ。


 そこで、彼女たちの脳内を調べてみると、なんと、信じられないことが明らかになったのであった。


 それは、美の赤い水晶体ベリデリウムが、全員に認められたのである。それも、全員70グラム以上であり、あのコトールルミナス人よりも、さらに上をいく。


 そこで、エンピュラスは、園美島における、時間の逆行確認を始めた。園美島での時間の流れを遡りながら、ある程度、確認できる速度で、要所要所を確認していく。


 すると、数百年以上遡ったある日の場面。そこには、約10人ほどのナリント人の男女が見えた。そして、そこには、やはり、数十人の日本人の姿がみえた。その数十人の日本人は、たしかに、本土の日本人と同様の容姿であり、これまでみた最近の園美島の日本人とは、明らかに違う。


 そのことに、疑問を感じたエンピュラスは、今度はゆっくりと、さらに時を遡っていった。すると、浜辺で起こされていたナリント人が約10人ほど。しかも、そのナリント人は、衣服がぼろぼろであった。そこで、エンピュラスは、そのナリント人たちに焦点を合わせて、ゆっくりと、さらに時を遡っていった。


 すると、そのナリント人の男女は、ナリント国で、材木を切り、組み合わせて、大きな船を作っていた。それは、遊びとか、趣味のようなレベルではない、大きな船を作る作業をしているのがみえた。そして、その男女は、口々に、絶対に、新たな島を見つけだしてみせる、と言っていた。


 どうやら、国から脱出できるような大きさの船を作って、ナリント国から出て行こうとしていたのである。この頃は、ナリント人は、まだ他国に行ったことがほとんどなく、この約10人の男女は、自分たちの力で他の国へと行ってみようとしていたのであった。


 そこで、エンピュラスは、今度は、時を確認しながら、進めていった。すると、この男女のナリント人たちは、完成した船で、ナリント国を出たのだが、あいにく難波してしまい、園美島の浜辺に流れつき、助けられたようであった。


 そして、その後、帰る手立てもなく、帰ることをあきらめ、そこで一生を過ごしたのであった。つまり、園美島には、この時から、ナリント人と日本人のハーフが産まれて、数百年の間、ナリント人の血が、この地に受け継がれていった。これが、園美島の人たちの美貌の秘密だったのである。


 しかも、ナリント人の血は、とても濃く強い。おそらく、日本人とナリント人のハーフであっても、おそらく、その間に産まれた子は、ナリント人の血が70%から80%以上は、強くでる。それに、その血が何代も続いていく中では、突然、その血が、さらに、90%近く強くでる可能性はとても高く、おそらく、琥珀こはくつばさのメンバーは、それらの強い血を持つ人間なのだろう。つまり、ナリント人としての特徴を強く持っていたのである。美の赤い水晶体ベリデリウムを多く持っていた理由も、そこから来ていたのである。


 それに、ナナのことについて言えば、コスメがコトールルミナス人であり、アルタコーネス国の「美のエキス」を飲んで、両国の血が入っていることから、その強いナリント人の血が、生粋のナリント人であるナナを生み出していたのである。



 現在では、旧ナリント国は、コトールルミナス国とアルタコーネス国とに分離されたのちに、新生ナリント国として、再生されたのだが、最強にして最高美人の国であった旧ナリント国の血を受け継いだ人たちが、まだここにいたのであった。

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