14-1 そして、園美島へ①
開発部署をあとにすると、「Q」から、
「そうだわ。あとね、私、園美島に行くわ。」
「園美島?それなら、専用機で送りましょうか。私も行きたいから。」
「Q」とルミナリエの2人は、王室専用機で、園美島を訪れた。これまで様々な出来事があったとはいっても、2人は、園美島を訪れるのは、実は、初めてだった。
それは、今回の、ナリント国から始まった問題に大きく関わってきた琥珀の翼の、その後がちょっと気になっていたからであった。
すると、いつも琥珀の翼のメンバーたちが、修練をしている場所に到着した。
私たち2人に気づいたメンバーの1人がこちらにやってきた。
「こんにちは。私たちの稽古を見学にきたのですか。」
「ごめんなさいね。突然で。」
「いいんですよ、私は、リーダーの一条麗奈と申します。」
それを聞いて、「Q」は思った。
そうか、主理という呼び方はなくなったのね。それに、やっぱり、リーダーは麗奈が1番いいわ。この人たちも関わりが大きかったから、だいぶ変えてきたけどね。でも、やはり大半は、記憶の操作よ。
すると、「Q」は、
「すみません。実は、私たち、練習風景も見たかったんですが、あの希望の塔を見たくてきたんですよ。」
「ああ、希望の塔ですね。私たちの始まりとなった希望の塔のこと、よくご存知ですね。そうしたら、今年から入った新人がいるので、その子に案内させますよ。」
すると、メンバーの1人に声をかける麗奈。
「玲子、ちょっと、こっちにきて。」
やがて、やってきたのは、10代半ばくらいの少女だった。
「リーダー、なんですか。」
「こちらのお2人が、琥珀の翼の希望の塔を見たいそうよ。案内してくれる。」
「わかりました。はじめまして。どうぞこちらへ。ご案内します。」
しばらく、山道を登ると、高さ数十メートルはあるかと思われる塔がみえてきた。
その塔は、空の果てに届きそうなくらいの勢いで、細く高くそびえ立ち、その色は琥珀色をしていた。
すると、「Q」は、その案内してくれた少女に話しかけた。
「もういいわよ。ここにいるのは、私とルミナリエだけだから。」
すると、少女は、ニコッ微笑むと、
「よくわかったわね、「Q」」




