12-5 ナナの真実⑤
それを聞いて、すぐには、言葉がでてこないナナは、涙があふれていて、膝から崩れ落ちた。
「その通りよ、「Q」。もう、かくしきれないわね。私が、人間じゃないって、よくわかったわね。私は、ルミナリエよ。久しぶりね。「Q」」
それを知って、驚く「Q」。
すると、次の瞬間、ルミナリエは、その姿を、本来の自身へと変貌を遂げた。
その輝きは、もはや人間のレベルを越えていき、その宝石のような瞳に、その繊細な肌は、高価なシルクを思わせる。そして、その正体を知られた無念の気持ちから流した、ひとしずく頬をつたった涙すらも、感動的な美しさをみせた。
その美しさは、やはり、驚異的に美しい「Q」の本来の姿ですらも、さらにしのぐほどであり、すべての美しい存在を生み出している、まさに、美の頂点に立つ者としての、その姿であった。
なんと、彼女は、「Q」の友人であるルミナリエ・メディータス・エストラス・レメディットであったのである。
「まさか!あなた、ルミナリエだったの!あなた、どうして、人間界にいるの。しばらく会っていないと思ったら、まさか、人間界にいたなんて、信じられない。それも、人間の姿でいたなんて。
私が、さっき言った、あなたのような、奇跡的に美貌のレベルの高い人間には、ぜひ会わせたい知人がいると、さっき言ったのは、まさに、あなたのことだったのよ。それに、あなただったら、そんなレベルの美貌なんて、なんでもないことよ、むしろ、美貌の面じゃ、私、圧倒的なあなたになんか、とてもかなうわけないじゃない。」
「ご、ごめんなさい、、、、。」
「でも、これにも、何か、きっと、わけがあるのよね、そうでしょう。もう、何もかくさないで、すべて話してよ、私と、あなたの仲じゃないの。」
「そうね。わかったわ、「Q」。とうとう、すべて本当のことを話さなければならない時がきたようね。まさか、その時がくるなんて、絶対に隠し通せると思ったのに、やはり、「Q」にはかなわないわ。実は、すべて、私が悪かったのよ。ジェラスのことだけじゃなくて、コトールも、アルタも、本当に悪いのは、彼女たちじゃないの。本当に悪いのは、私なのよ。「Q」許してちょうだい。」
それは、これまでのことが、さらに覆される、数千年も前に遡る、遥か昔のこととなる。
この世に、すべてのものが生み出され、多くの世界が生み出され、すでに、138億年が経っていたのだが、その中で、この世に美しいという感性をもたらすものを、すべて作り出している存在がいた。その名を、ルミナリエ・メディータス・エストラス・レメディットといい、美の女神であった。
この世に、様々な美しいものを生み出し、作り出していた。それは、人間界で、五感という、見る、聞く、肌で感じるなど、また心で感じるなど、様々な方面から感じるもの、あるいは、ごくわずかな生き物や、ある一定の条件下だけであったり、その特別な条件の下のみであったり、彼女の生み出している美しいものとは、実は、とても複雑に様々な意味を持って存在しているものでもあった。つまり、どんな者たちにも感じられる美しさも存在する一方で、ごくわずかな者たちにしか、それが感じられないものまでも、この世には存在している。この世には、そんな美も、美の女神であるルミナリエ・メディータス・エストラス・レメディットは、作り出していた。




