表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/67

9 奇跡の水の使い方

 これは、実は、本当のことよ。あなたたち2人は、50年間しっかりと作業をやり遂げたのよ、それに間違いはないわ。


「今頃、誰かが、この水をコトールルミナス国の王室の人間が特殊な瓶に詰めているわ。これはね、「美と命の水」といって、これを飲めば、そのエネルギーによって、美貌のエネルギーが、何十倍にもなるのよ。そして、毎回ではないけれど、時には、命を救うこともできる、生命力エネルギーの水でもあるわ。」


それを聞いたコトールは、反発した。

「そんなこと、うそでしょう。私が飲んだけど、ナリント国で普通にいつも飲んでた水だったわ。」


「それは、あなたたちが、ナリント人だったからよ。ナリント国の女性たちが、奇跡的に美しいのは、この水をいつも飲んでいたせいなのよ。他国の美人たちと、ナリント国の美人たちでは、あまりにもレベルが違い過ぎる。この世で、ナリント国は、あまりにも美人度が高すぎるのよ。


 さすがの私にも、なぜ、この水が、そんな偉大な効果を生み出しているのかはわからない。それに、本当は、この特殊な水を作り出すのは、50年かけるほどではないけれど、かなり難しいのよ。奇跡の美貌を作り出す水だからね。ナリント国で、普通に使えていたことが、むしろ不思議なのよ。誰か、そんなことを簡単にできた人物がいたのね。そこは、私にもわからないことよ。


 しかし、これから、コトールルミナス国に「美と命の水」として、この水を50年に一度与えて、アルタコーネス国には、同様に「美のエキス」として与えるわ。プレリアン山の「奇跡の泉」に50年に一度湧き出るのよ。


 そして、今後、この水を、どのように使っていくかが、両国に与えられたテストなのよ。それによって、さらに、今後の国の流れを決めていくわ。女性たちの美貌を、何よりも重要視する国、果たして、この水をどのように使われるのか、楽しみだわ。もしも、この水が、再び、国を滅ぼすようなら、今度は、さらに2つの国を消滅させるかもしれない。」


 その頃、両国は、50年に一度、王室での儀式で、この水を使用することとしていた。つまり、本来の美貌をアップさせる作用として、使用することはなかったのであった。


 だが、両国は、互いに、自国がこの世で最高の美人を誇る国であると思い始めて、それぞれ、相手の国よりも、美貌の国民であるとし、ある時、国同士の争いを、美貌の上での対決と定めた。


 そして、これには、どちらも依存なく、それぞれの国を1番の美貌を持つ女性を起用するということから、最終的に、どちらもプリンセスに白羽の矢が立ったのである。


 だが、その対決に、その水が使われるわけではなかった。それというのも、50年に一度、瓶にたった1本分しかない量では、儀式の際には必ず必要不可欠であり、とても美貌をアップさせることに使うには、とても少なすぎるのであった。


すると、その後、20年たち、再び、あの声が、2つの部屋、ホワイテリアに響いてきた。


「今回は、両国に対する朗報を持ってきたのよ。これで、あの水の使われ方が格段に変わると思うわ。」


「なんなのよ、いったい!どうせ、大したことじゃないんでしょ!」


「どうかしらね。それはね、あの水を入れておく容器のことなのよ。と言っても、その機械の最後にあるものじゃなくてね。コトールルミナス国とアルタコーネス国のそれぞれの泉から、あの水を詰めた容器、特殊な素材でできた瓶ね。


 実は、あれをたった今から、1つ機能を加えたわ。それは、あの瓶の中身をどれだけ使っても、あの瓶の中に、1㎝以上残しておけば、1時間後には、瓶の中身はいっぱいに戻るのよ。つまり、1度に瓶の90%使っても、1時間後には、元に戻る。ということは、頻繁にほとんどあの瓶の水が使えるというわけよ。

 だけど、こんなに貴重な水、そうは簡単には使わせないわ。たまたま、いいタイミングで、その情報を知った人が運がいいのよ。まあ、以前よりは、断然有利でしょ。」


それを聞いたコトールは、くやしそうに、


「あなた、私たちをもてあそんでいるの?!いったい、私たちをどうしたいのよ!」


「言ったでしょ、これは、あなたたちの行なってきたことへの罰なのよ。とりあえず、終わりはないわ。」


 そう言うと、再び消えてしまった声。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ