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4-1 ナリント国の崩壊①

 そして、「Q」は、目を閉じると、精神集中を始めた。すると、その目の前には、1人の姿が現れた。


それは、オーヴェロンと共に爆発して、消滅したはずの、ナナであった。


「私を復活させたのは、だれ?」


すると、ゆっくりと起き上がったナナ。


「ナナ、私は、クラリスよ。あなたには、頼みたいことがあって、復活してもらったのよ。」


それは、ナリント国に、ジェラスが元になり、それまでありえなかったジェラシーが広まりだした頃のことになる。


 それは、もはや、ナリント国だけのことではなく、世界的にも広まりだして、普通レベルの容姿の女性というよりは、美人の女性ほど、自分を超えそうに美しい女性に対して、嫉妬の気持ちが湧き上がりだしていた。


 そして、女性同士のいがみ合いや、知人の男性に依頼して、相手の女性を傷つけるようなことなども起こり始めていた。


 それというのも、まだジェラシーという言葉が存在しない時であったので、人々は、この気持ちに戸惑い、自分を責める気持ちから、他を傷つけることで、自己逃避をするしか、自分の気持ちを抑えるすべが見つけられなかったのである。


 その後、「Q」が、ジェラシーという言葉を生み出して、広めていってから、人々の気持ちは、多少落ち着いてきたようであった。だが、その頃、これまで、国同士の交流がほとんどない時代が、少しずつ、船舶や、他の交通機関の発達により、国同士の行き来が、以前より頻繁に行われるようになってきた。


 国民の女性たちの美人度が世界的にトップクラスであるとはいっても、それまで、国同士の交流があまりないのと、そもそもナリント国は、国内においても、あまり他との交流が熱心ではなく、その国民性が、人見知りであることが特徴的であったせいで、他国のことをよく知らなかったし、知ろうとも思わなかったのであった。


 そして、ナリント国から、他国へ出向くことは、全くと言っていいほどないのであった。


 だが、その頃、たまたま国の代表となったプリンセスが、このままではいけないと、外交に力を入れようと改革を起こしたのであった。


 その初めての役職についた女性、アマネスクは、同じ役職であるエメリダとともに、メタンブルグ国を訪れていた。


 当時は、船によって、丸1日かけて、数人のスタッフを連れて、メタンブルグ国を訪れて、新たに交流を持ちたいということと、さらに祖国の鉱石を売り込みたい目的もあって、2人して、慣れないアピールをしようと決意していた。


 すると、メタンブルグ国の担当大臣の男性は、2人を、とても手厚く応対してくれて、とにかく2人を、暖かく迎入れてくれた。初めての訪問であるのと、おまけに、他国に訪問するなんて、その中では、初めてが多すぎて、2人は、緊張が限界まできていた。


 しかし、本当に、丁寧な対応や、遠方からの訪問に、特別なホテルの手配や、夕食会などのおもてなしやらで、本当に感謝しきれない訪問の末、2人は、帰国した。


 すると、帰国後、すぐにプリンセスから、報告を聞きたいという。


「どうでしたか。初めてのメタンブルグ国への訪問は。報告を聞かせてください。」


「プリンセス、うちの国は、他国へ訪問なんて、これまで一度もなかったので、まさに見るもの聞くもの、すべてが新鮮で、これまで、私たちが如何に、無知であったのかが思い知らされた気持ちです。」


 その言葉がきっかけとなって、プリンセスをはじめとして、国全体が動きだした。その後、国の中でも、特に社交的で、明るい性格の役人たちを選出し、多くの国と積極的に交流を持つようになってきた。


 ところが、その多くの国と交流を持つことによって、ナリント国の人々は、思わぬことを知ることとなった。


 それは、ナリント国の女性が、世界的にも、その美貌のレベルが、他国とはかけ離れて高いことが、現実の社会で実感できたことだった。


 得てして、男性とは、女性には優しいものだが、それが美人となれば、また話しは違ってくる。ナリント国から訪れていた女性たちも、それを実感していたので、プリンセスに、そのように伝えた。


 ただ、自分の国においては、全くそのようなことは、考えられない。たとえば、海外から、超が付くほどの美人を連れてきても、ナリント国であれば、とても普通レベル以下か、もしくは、それ以下かもしれない。 


 プリンセスは、それを聞いて、考えを巡らしていた。


「今後は、海外からの貿易の取り付けは、そのために特に厳選した美人チームを結成することに決めたわ。」


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