表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/67

2-6 ジェラスの物語⑥

 ジェラスの周りにいる美貌の女性たちは、少しずつ、その美貌が失われ始める数が増え始めて、ジェラスは、そこまで疑われてはいなかったのだが、もはや学校にいることにも嫌気がさして、自ら辞めてしまった。


 それに、初めのうちの気持ちは、自分がいると、多くの女性たちに迷惑がかかるというものだったのだが、その思いは、その反対へと動き始めていた。


 私は、これから、どこまでも綺麗になれる。自分より、美人の美貌は、必ず、私のものになる。それに、今まで、人の美貌を手に入れたいなんて、一度も思ったことなんてない。だから、私は、決して悪くなかったのよ。


すると、ジェラスは、だんだん欲がでてきてしまった。


 だけど、人の美貌を吸収するのに、1人ずつ手をさわっていたら、こんなに手間のかかることはないわ。何かもっといい方法を見つけ出したい。もっといい方法が、絶対にあるはずよ。そして、もっと効率的に、たくさんの美貌をたくさんの美人たちから、吸収することができれば、この国で、いいえ、この世で、1番の美人になれるかも知れない。自分よりも美人は、この世にはいなくなってしまうかもしれない。この世で最高の美貌が、この手に入るかもしれない。こんな、夢みたいなことが現実になるなんて!


 そして、多くの美人から、その美貌を吸収することに慣れてきたジェラスは、もっとも、その対象となる極めつけの美人のことを、ふと思い出した。


 今こそ、私がアンシャンテの美貌を超える時がきたのよ。今日こそ、あの娘の美貌を吸収してやるわ。そして、アンシャンテ、今日こそ、自分の容姿に絶望するといいわ。


 久しぶりに、母校を訪れていたジェラスは、すでに何年もたち、自分の知る多くのクラスメイトたちは、すでに卒業していた。すると、以前、世話になっていた担任の先生エンドリアの元を訪ねていた。


「エンドリア先生、お久しぶりです。」


 すると、ジェラスをみたエンドリアは、すぐには、誰だかわからない。


「先生、私です、ジェラスです。」


「ええ?あなた、ジェラス?そうなのね?」


「エンドリア先生、本当に、お久しぶりです。お元気ですか。」


 すると、ジェラスの頭の先から、足元まで、驚いたような眼差しで見続けるエンドリア。すると、その手を、ジェラスの頬に当てて、


「驚いたわ、ジェラス。あなた、みちがえたわ。元々、綺麗だとは、思っていたけど、さらに、こんなに美しくなって。本当に女性って変わるものね。」


 実は、エンドリアは、学校の美人揃いの先生たちの中でも、トップに美しい先生だった。しかし、そんな美貌を持つエンドリアも、突然現れた、当時よりもレベルアップした美貌のジェラスには、正直、戸惑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ