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2-5 ジェラスの物語⑤

 そして、だんだん冷静になってきたジェラスは、少しずつ何が起こったのかを、分析していた。


たぶん、私、自分が、相手のことを少しでも綺麗だと感じると、その美貌が私に移っていくんじゃないかしら。


それは、今までよりも、綺麗になったと感じたアマリアの手を反射的につかんだことで変わってしまったからだと、思ったのである。


 すると、ジェラスは、念のため、もう一度確かめたいとして、ある有名人がたまたま集まっているイベントに、マスクを着用して参加した。そこには、多くの観衆が有名人たちに会って握手を求めていた。ジェラスは、この観衆にまぎれて、その中の美人女優に握手を求めた。そして、流れるように人の群れの中から、その女優と握手をして、流れるようにその観衆にまぎれて消えていくジェラス。


 すると、しばらくすると、その中から、悲鳴が上がった。多くの人たちと、流れるように握手をする中で、ジェラスと握手した女優は、いつのまにか、その美貌が一気に失われていて、多くの観客たちは、それに気づいて大騒ぎになったのであった。


 それからというもの、ジェラスが自分が美人だと感じる女性に触れると、完全にその美貌を吸収してしまうようになってしまった。しかし、相手には、何の刺激も起こらないので、相手が気づくのは、別れてから、かなりあとなのであった。


 つまり、ジェラスのせいだとは、すぐには、誰にもわからなかったのだが、少なくとも、ジェラスと会った女性たちには、その美貌が失われることが多いので、その中には、まれに疑う女性もでてきていた。


 しかし、この頃になると、ジェラスの心は、その、美貌が増して嬉しく思う気持ちが、悪びれていた気持ちを上回るようになり、少しずつ邪悪な方に傾き始めていた。


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