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2-1 ジェラスの物語①

 とうとう、黒美こくび無限体という最終形態となったメリディス。彼女にとって、いよいよ、最後の目的を果たせる時がやってきたのであった。


 しかしながら、ここまでには、今から、数百年以上昔にさかのぼる。


 ナリント国という世界的に知られていない小さな国があった。その国の国民は、寿命があまり長くなく、男女ともに50才前後でだいたい亡くなっていた。しかしながら、その国の女性たちは、皆、とても美しく、男性も精悍せいかんな顔立ちで、まさに美男美女といったところだろう。


 また、その美しさは、相当に高いレベルで、おそらく世界的にも群を抜いているレベルであり、当時、他の国々同士とは、ほとんど交流がない時代であるが、他の国々の女性たちとは、その美貌の差は、あまりにもかけ離れていた。


国民は、皆、優しくお互いを気遣い、お互いを尊重して助け合い、犯罪や争い事のない、自由で大らかな人々であった。そして、世界的に見ても、男女共に、その美しい顔立ちはトップクラスと言えるほどでありながらも、互いに謙虚で相手の美貌を称え合うという、互いをうらやむことなどは、この国ではありえないのが常識であるという、皆、すばらしい性格であり、見た目のみならず、心まで、内面までも綺麗な国民であった。また、その平均的な知能指数も、世界的に際立っているという、様々な面においてもトップレベルという不思議な国であった。また、その女性たちは、肉体的にも、その運動能力や体幹なども優れていて、美貌のみならず、あらゆる面でも、優れていた。


しかし、ある時、ある夫婦に、1人の女の子が生まれた。その子は、実に美しく、この国の女性たちが、すでにかなりのレベルで美しいにもかかわらず、さらに、その遥か上をいっているのであった。


 近年、いや、かなり長い年月を遡ってみても、これほどの美貌の子は、例がなかった。まさに、奇跡的な美貌の子であった。


 その少女、アンシャンテは、学校に上がって、さらに磨きがかかってきた。あれほど、この国の女性たちが美人揃いなのにもかかわらず、まさに、降って湧いたかのような、そのハイレベルな美しさは話題となっていた。

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