空白に染まれ
明るかった未来は突然暗くなって
いつも見慣れていた景色はグチャグチャにされていた
夢を語ったあの日すら思い出せないくらいに
恐怖は頭を白くしていく
誰かとしゃべることも
通じることも難しくなって
息の詰まる日々が続いていく
いつになったら”ふつう”の生活になるんだろう
それは今でも変わらず思っている
でも、手を伸ばしてくれて声を掛けてくれて
徐々に街並みは新しくなっていって立ち直っていく。
苦くて辛い思い出も楽しい思い出で心の隙間を埋めれるようになった。
風が運ぶ13年間
色々なことがあって失って拾ってまた失ってまた拾う
循環していく巡っていく。
ねえ、いつかさ
ふるさとに手を伸ばして
もっと、もっと誇れるような思い出を
作っていきたいね。
今も、これからも。
東日本大震災から13年。私は被災したという人間ではないですが、東北に住んでいて尚且つ停電、断水、ガスも止まって、小学校の入学式が簡略化されていたのが思い出せます。(入学式の日にも地震あった。)気づけば、大学生になって変わらないようで、大人になっていく感覚に不安になりながらも歩いています。
あの時、津波で巻き込まれたり、地震の建物崩壊によりお亡くなりになってしまった人、怪我をしてしまった人。家族を失ってしまった人、数えればキリのないくらいの被害といつも見慣れていた街並みの全てが壊されてまるで非日常のような光景が広がっているのが今では家も漁港も郵便局やいろんなものが復興されていきました。
変わらないようで変わっているのが時間です。その中で巻き起こった出来事を風化させないようにしていくことは大切ですね。
ご冥福と。これから生きる人に幸あれ。
空月吟詠