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第二話

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「や、やあ。私の名前は熊本、よかったら私たちのギルドで働かないかい?」


 集団の中の一人、中年の小太りの男性が俺の前で立ち止まり声をかけてくる。

 熊本と名乗ったそのおじさんは額に汗をかいているが人当たりがよさそうな柔和な笑みを浮かべていた。


「す、すみません。自分何が何だか全く分かってなくて……よかったらちょっと教えてもらえませんか?」


 全く状況のわからなかった俺は熊本さんに聞くと、彼はもちろんだと頷いた。


「ここだとちょっと騒がしいから場所を変えながら話をしようか」

「わ、わかりました」


 喧騒から離れるように歩き始めた熊本さんに慌ててついていく。


「君の名前は?」

「相原修也っていいます」

「相原君か、君はゲームの経験はあるかい?」

「ま、まあ人並みには……」


 熊本はそれならすぐ適応するよというと右手を少し持ち上げると口を開いた。


「ウィンドウ!」

「!」


 熊本さんがそういった瞬間、彼の目前に青色の透明な板が現れる。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 NAME 熊本 


 Lv 23


 職業 冒険者


 HP816

 MP187


 Str112

 Agi30

 Vit108

 Int23

 Dex33

 Luk18


 装備

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ざっとだがこんな感じのことが書かれてある。すぐに透明な板は消えてしまいすべてを読むことはできなかった。


「ここにはステータスやアイテム、装備アイテム、スキルなどが表示されるんだ。相原君もやってみて」

「はい、えーと‥‥‥ウィンドウ!」


 ―――――――――――――――――――――――――――――――


 NAME 


 Lv 1


 職業 治癒師


 HP300


 MP50


 Str16

 Agi5

 Vit10

 Int3

 Dex5

 Luk1


 装備


 異界の衣服


 スキル


 ヒール

 キュア


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――



「基礎HPがかなり高いね、こんなの始めてみたよ」


 俺のウィンドウを覗き込んだ熊本さんは少し驚いた表情を浮かべる。社畜をやっていたからだろうかたしかに他の数値に比べてHPが異様に高かった。


「レア職だともとからの数値が高かったりするんだけどね、僕や君みたいな平凡職は元の数値はそんなに高くないのさ」

「そうなんですね」


 熊本さんは適当な岩を見つけるとそこに腰掛け、どこから取り出したのかタバコのようなものに指の先から火を出して着火すると一服し始める。


「さてどこから説明しようか、丁寧に話すと結構時間かかるんだけど大丈夫かな?」


 未知の場所で情報というものはかなり重要なものだったりする。見たところいい人そうだし、色々教えてくれそうだ。


「全然大丈夫です、ぜひお願いします」


 そう言いながら、俺は熊本さんの向かいの岩に腰掛けた


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